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「改革力」が高い大学ランク 新施設、新学部、入試方式など手法さまざま

 今週は進路指導教諭が勧める「改革力が高い大学」ランクを紹介したい。これは全国の進学校・進路指導教諭824人のアンケート結果をまとめた。項目別に5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。

 トップは3年連続で近畿大。一般入試志願者数が5年連続日本一で人気が高い。この8年間に総合社会、建築、国際の3学部を新設。昨年にはメーンの東大阪キャンパスに、5つの建物からなる新校舎のアカデミックシアターが竣工(しゅんこう)した。24時間オープンの自習室、従来とは異なるテーマ別の図書館など斬新なアイデアが盛り込まれている。地元の高校の進路指導教諭は「近畿大人気は高く、近畿大ならどこの学部でもいいという生徒もいるほどです」という。クロマグロの完全養殖をはじめ、研究力の高さも評価されている。

 2位は立命館大だ。2015年にJR茨木駅から徒歩5分の交通至便の地に、大阪いばらきキャンパスを新設し、経営、政策科学、16年に新設した総合心理の3学部がある。今年は食マネジメント学部を滋賀のびわこ・くさつキャンパスに新設。そして、来年は立命館大16番目の学部として、グローバル教養学部が大阪いばらきキャンパスに誕生する。すべての学生が立命館大とオーストラリア国立大の2つの学位取得をめざすデュアル・ディグリー・プログラムで学ぶ。授業はすべて英語だ。地元の予備校講師は「立命館大は改革を不断に続けていることが評価されます。改革のフロントランナーと言われている通り、新しいコンセプトの学部を次々と設置しています」という。

 昨年の7位から3位に躍進したのが早稲田大だ。これは21年の入試改革に合わせた一般入試科目を総合大学で初めて公表したことにあるとみられる。政治経済、国際教養、スポーツ科学の3学部を公表したが、いずれも新しく始まる大学入学共通テストの成績を活用する。共通テストを受けていないことには一般入試を受けられない。少子化による大学の生き残りはこれからますます厳しくなる。改革なくして大学の発展はないという時代になってきた。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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