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「教育力」が高い大学ランク トップは12年連続であの大学 2位以下に大差

 今週は進路指導教諭が勧める「教育力が高い大学」ランクを紹介したい。これは全国の進学校の進路指導教諭824人のアンケート結果をまとめたもの。項目別に5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。

 トップは12年連続で東大。2位以下に大差をつけた。進路指導教諭の評価は「世界の大学評価の中で、日本の大学のトップ。予算規模、研究費が多い」(北海道・公立高)、「多数の著名な研究者を輩出しており、教育力の高さに結びついている」(群馬・公立高)、「授業の質が高いことと先進性がある。学生は多くの学ぶ機会を与えられ、それを達成できる学びの環境がある」(東京・私立高)、「学生の質が高いこともあるが、真に文理融合ができており、学生の自立を促している」(愛知・公立高)などだ。学生、授業とも質が高いとの評価が多かった。さらに、世界の大学ランキングで、日本の大学トップが東大で変わらないことを評価の理由に挙げる教諭が目立った。

 2位は京都大、3位は東北大、4位は私立大トップの東京理科大、5位は国際教養大の順。東京理科大については、進級、卒業が厳しいことが、高い評価につながっている。「留年させることを恐れず、レポートや関門制度、授業で鍛えて研究力や資格取得に向けて頑張らせているところ」(千葉・公立高)、「卒業生の大学院進学先が他大学と比べて抜きんでている」(大阪・私立高)などの評価だ。関門制度とは進級制度のこと。指定された科目に合格しなければ進級できない制度で、学部によりこの制度が設けられる年次は異なる。学生を鍛えていることで就職実績も高い。

 大学関係者は「学生の授業の出席率は高く、教員も前期、後期各15回の授業をきっちりとこなし、学生の授業評価もやっています。シラバス(授業計画書)で授業を通して身につく力を公表し、学生が理解するまで教えて伸ばすのが最近の授業スタイルで、教員が一方的に話し、授業がわからない学生は自分で調べろは通用しません」という。過保護と言えばそれまでだが、時代は変わったということだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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