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「生徒に人気」大学ランク 上位は首都圏私立大が総なめ

 今週は「生徒に人気の大学」ランクを紹介したい。全国の進学校・進路指導教諭825人のアンケート結果をまとめた。項目別に5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。

 トップは早稲田大、4年連続トップだった明治大が2位となったが差はわずかだ。この2校が3位以下に大差をつけた。3位には5位から躍進した慶應義塾大、4位は青山学院大、5位は立教大、6位は法政大。ここまで首都圏の大規模私立大が占めた。予備校の入試担当者は「地方創生の一環として、大都市圏の大学が地方から学生を集め過ぎているとの批判のもと、大都市圏の私立大の入学者を定員に近づける政策が続いています。どこの大学も合格者を減らしており、受験生は対策として、併願校を増やしています。少子化が進む中で、倍率は年々上がり、来年も私立大人気は続きそうです」という。私立大人気が高いことも、首都圏の大手私立大の人気を押し上げたようだ。

 人気の理由はこれだけではない。今は文系学部人気が高いことも、私立大人気に拍車をかけている。塾の講師は「文系学部の就職が良くなったことが、文系学部設置数が多い私立大の人気の底上げにつながっています。経済、経営、商など社会科学系の学部の人気が高まり、私立大の一般入試志願者は12年連続で増加中です」という。さらに、最近では自宅から通学する受験生も増えており、首都圏に限らず大都市圏では、都心にある大学の人気が高くなっている。

 一方、国立大トップは7位の東北大、8位が京大、9位が東大の順となった。進学校の進路指導教諭は「生徒だけでなく保護者も含めて、現役での大学進学を望んでおり、大学選びも安全志向で、より合格しやすい大学を狙う傾向にあります。東北大は東日本の受験生にとって、東大の次のクラスの総合大学ですから人気が高いのでしょう」という。地元だけでなく、人気が高まっているとみられる。入試シーズンまであと3カ月を切った。第一志望校は決まっていても、併願校をどこにするかに頭を悩ませそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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