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米中間選挙「トランプ共和党」勝利 安倍首相は「元徴用工」問題をトランプ氏に説明を

 米中間選挙は事実上、「トランプ共和党」の勝利と言うべき結果に終わった。投開票から一夜明けた7日昼の記者会見で見せた、ドナルド・トランプ大統領の満面の笑みとパフォーマンスからそれはうかがえる。

 「反トランプ」で、リベラル系のCNNテレビ記者の挑発質問に対し、これまでなら直ちに会見中止としたが、この夜はケンカ腰ながらも最後まで付き合った。

 新聞報道にあるように、民主党は下院多数派を奪還、共和党が上院多数派を維持したのは事実だ。

 だが、上下院の「ねじれ」だけに目を奪われては、今回の選挙の本質は見えてこない。なぜならば、トランプ氏は端から下院を捨てて、上院に傾注する戦略を採っていたからだ。上院接戦州への大統領遊説回数をチェックすれば、それは理解できる。

 選挙戦中盤から終盤にかけて、インディアナ州3回、ミズーリ州3回、そして、フロリダ州を4回、集中的に訪れている。

 そして、インディアナ州でマイク・ブラウン候補が、ミズーリ州ではジョシュ・ホーリー候補が、それぞれ民主党現職を破り、フロリダ州でもリック・スコット前州知事が、民主党現職のビル・ネルソン議員に辛勝した。

 他にも、ノースダコタ州でも民主党現職に勝利し、逆にテキサス州では苦戦が伝えられていた現職のテッド・クルーズ議員が有力民主党候補をかわした。上院は共和党が筆者の予測よりも1議席多い55議席、民主党は45議席だった。

 上院の共和党勝利の持つ意味は非常に大きい。共和党が「トランプ党」に替わったということである。

 2020年の上院選で、共和党候補はトランプ氏の支援なくして勝てないということなのだ。換言すれば、上院での大統領の影響力はさらに高まるということである。閣僚(長官)から、最高裁・地方裁判事の人選すべてが、大統領の思いのままになる。

 大統領弾劾などあり得ないし、ロシア疑惑捜査を進めるロバート・モラー特別検察官も、ジェフ・セッションズ司法長官が更迭されたことから強権発動によってクビになる可能性が強い。

 報道されているように、今後の通商・貿易交渉でさらなる強硬策に打って出ることは必至だ。日本は万全な対応が必要だ。

 いや、安倍晋三首相は自信を深めたトランプ氏に対し、韓国の元徴用工(自称)問題について、その理不尽さを説明・理解を求めるべきだ。そうでないと、文在寅(ムン・ジェイン)政権の民主党取り込みの対米議会ロビー活動を許すことになる。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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