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相続トラブル…遺産は害、子供そのものが財産だ

 遺産相続をめぐるトラブルは昔から枚挙にいとまがない。最近では著名な作曲家、平尾昌晃さんの息子さんたちと奥さんの間で遺産争いが起きていると報道されたよね。

 そうしたニュースを見る度にボクは思うんだ。何で家族に害を及ぼすような遺産なんかを残しておくんだってね。

 遺産は何も残さないというのがボクの考え。だからボクの子供たちには一銭も渡ることはない。このことは子供たちにも以前からことあるごとに伝えていて、反対されたことはない。

 株だってすでに全部残らず子供や孫に託している。ボク自身はまったくなし。会社の経営権なんてのもなくて、顧問としてしゃべっているだけ。息子たちがどれくらい稼いでいるのかも全く知らない。彼らが何をしようが、それは彼らの自由だからね。

 女房や子供たちとずーっと住んでいた名古屋の家も売却している。ボク個人の私財は社会貢献活動を目的に設立した「高須記念財団」に入れるなど、生きているうちに使い切るつもりだ。逆に言えば、死ぬまでに必要な分さえあるなら、それで十分だと思うんだよね。

 もし全部使い切ってすっからかんになってもまだ生きているようだったら、誰か友達にごちそうしてもらいながら生活するかな。

 基本的に親として子供に与えるのは教育、しつけ、大人になるまでの生活の面倒をみること、そして独り立ちするための環境づくり。それだけだ。だから、子供が成人になったら、さっさと追い出した方がいい。もちろん、何かしらの障害を持っていて、1人で生きていく力がない場合は別だけどね。

 高須家には「医師免許は取っておけ」という家訓みたいなのがあって、これは子供たちに守ってもらったし、孫にも言って聞かせている。その代わり、その後は何をしようと本人次第だ。自分で稼げるようになったんだから、それ以上は与える必要はないでしょ。

 だからいつまでたっても子供を親の支配下に置こうとしてはいけない。それじゃあ、ニートと一緒。立派に成長した子供そのものが財産なんだから、「子供のためにお金を残す」なんて考えない方がいい。それこそが害になるんだ。

 それに何か得するわけでもない。一番得をするのは相続税を受け取る国なんだから。

 ■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。著書多数、最新刊は「大炎上」(扶桑社新書)。

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