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来年入試の人気学部ランク 「ビジネス学べる国際系」が急上昇

 今週は、進学校825校の進路指導教諭が予測する「2019年入試の人気学部」ランクを紹介したい。学部リストの中から人気になりそうな学部を選んでもらい、それを割合の高い順に並べた。

 2015年から始まった文系学部の人気が高く、理系学部の人気が低い“文高理低”の傾向は来年も続きそうだ。大手予備校の入試担当者は「すでに出願が始まっている推薦、AO入試でも文系学部の人気が高くなっています。文系人気の理由は、卒業生の就職が好調だからです。受験生にとっての景気回復は、卒業生の就職が良くなることです」という。今年卒業した大学生の実就職率(就職者数÷<卒業生数-大学院進学者数>×100)は556大学平均で89%の高率だ。リーマン・ショックによる不況により、2011年には73・8%だったときと比べて、15ポイント以上もアップしている。これはひとえに、文系学部の出身者の就職が改善したからに他ならない。

 来年入試での人気学部でも、トップは2年連続で経済になった。2位は国際系、3位は経営で、以下、看護、情報、商と続いた。就職に強い商・経済・経営系が、来年入試でも人気を集めそうだ。

 国際系は日本のグローバル化に伴い、人気がアップしてきている。来年も国際系学部の新設がめじろ押しだ。東京外国語大に国際日本、横浜市立大に国際教養、国際商、兵庫県立大に国際商経、中央大に国際経営と国際情報、立命館大にグローバル教養などだ。塾の講師は「今までは国際系の学部は、教養など人文科学系が多かったのですが、最近はビジネスなど社会科学系の学部が増えてきています。英語を習得するのはもちろんのこと、国際的な経営センスなどを身につけさせる学部が増えています」という。

 一方、理系トップは看護だ。実就職率は95・3%で、学部別実就職率はもっとも高い。就職氷河期だった11年でも94・6%で、現在とほとんど変わらない。この安定性が人気の理由だ。2020年の東京五輪・パラリンピック後には不況が来るとの予測が多い。それを見越しての人気なのかもしれない。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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