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「パイロット飲酒問題」にはアメとムチの対策が必要?

 ゴーン・ショックで国土交通省も忙しそうですが、こっちの案件もよろしく。というわけで、パイロットの飲酒問題です。

 飛行機の運航は輸送人員も多く、人命に関わるのに、今までアルコール検査が、ずさんだったのが不思議ですね。

 何ゆえ飲酒が見過ごされていたか? それは「飲酒文化」の伝統維持と、「ストレス発散」を理由にしているから。簡単にいえば甘えの構造です。

 飲酒文化を牽引(けんいん)しているのは、国際線アッパークラスの食事です。そこでは、高級ワインが提供されます。何十万円もかけて飛行機に乗ったVIP客は、元を取るために、高いワインを飲んでウサを晴らすのです。

 パイロットも、ソムリエが添乗している飛行機もありますから、ワインに詳しくて当然。現地に滞在すれば、待ってましたとばかりに、ディナーを食べてワインをがぶ飲みするのです。これが規定時間内の規定量の飲酒なら問題ありませんが、ついお酒が美味しいものだから、ハメを外しがち。勢いのまま、大量飲酒のナイトキャップに突入します。身内をかばう意識も手伝い、半ば黙認状態となっていたのが、今回、外部スタッフの指摘で発覚したのです。

 国交省としては、第三者機関のアルコール検査で、厳しい基準を課すでしょう。フライト前日の飲酒は、なしになる可能性が高いです。これで、一件落着と思いきや、そうはいかないかも。アルコールはストレス発散のために飲む場合が多く、すでに依存症になっているパイロットが、多数いるんじゃないですか。

 あまり厳しくすればストレスが重なり、1982年の羽田沖の事故みたいに機長が心神喪失になり、「逆噴射」しかねません。

 解決策としては、「アメとムチ」をバランス良く、与えるべきでしょう。ムチは海外での飲酒禁止です。そもそも、海外ステイの場合、何かあったら飛び立てるような「スタンバイ」状態が多いですから。そこで酒を飲むのが問題です。

 アメとしては、日本滞在中の長めの休暇、ゴルフを始め、何か健全に遊べるものに補助金を出すとかね。昔のパイロットはいい意味で遊び上手でした。お酒も女性関係もそつなくこなしたのです。今はLCCの台頭でステイ時間は少ないし、給料は上がらず責任とストレスが増える一方。

 風俗に行けとは、いいませんが、せめてフライトシミュレーターを改良し、風俗シミュミレーターでもこさえてくださいな。TENGAも忘れずにね。

 ■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。本連載と日刊SPA!の連載をまとめた近著「50歳からのかろやか人生」(雷鳥社)が発売中。

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