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朝日新聞、紙面では“原爆Tシャツ”BTSを擁護か 「原発は絶対悪…中韓では受け入れられない」

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 韓国の男性音楽グループ「BTS(防弾少年団)」による、原爆Tシャツ問題が発覚して、11月9日に予定されていた、テレビ朝日系「ミュージックステーション」への出演が、急遽(きゅうきょ)中止になった。それに続いて、BTSが以前から、ナチス親衛隊のマークがついた帽子をかぶったり、コンサートでナチスを想起させる旗を掲げていた“前科”が明らかになった。

 そこで、米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は同月11日、非難声明を発表して謝罪を要求した。

 産経新聞は13日、「同センターのエーブラハム・クーパー副所長は『原爆被害者をあざけるTシャツの着用は、過去をあざけるこのグループの最新の事例にすぎない』と指摘。『BTSは日本の人々とナチスの被害者に謝罪すべきだ』と強調し、BTSの所属会社にも公式な謝罪を求めた」という共同通信の原稿を掲載した。

 産経新聞は翌14日も、「所属事務所は13日、メンバーが過去に原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを着用したり、ナチス親衛隊の記章をあしらった帽子をかぶったりしたことが波紋を広げ、不快感を与えたとして謝罪を表明した」との共同原稿を報じ、サイモン・ウィーゼンタール・センターに、謝罪の書簡を送ったと伝えている。

 一方、朝日新聞の紙面では、11日のサイモン・ウィーゼンタール・センターによる謝罪要求が、他紙と異なって出てこない。BTSの所属事務所による13日の謝罪声明は、14日朝刊にベタ記事として出てくるが、同センターの名前はまったくない。

 ところが、朝日新聞のデジタル版では12日、高田正幸記者が、サイモン・ウィーゼンタール・センターによる謝罪要求を正確に報じているのである。さらにデジタル版は14日、事務所によるセンターへの書簡と同じ内容と思われる、長い謝罪声明の全文を、韓国語から翻訳して報道し、同センターに書簡が送られたことも明記しているのだ。

 私は、これらはBTSを擁護するための、紙面における“隠蔽”ではないのかと感じた。朝日新聞の“BTS擁護”を感じる記事は数々あるが、特に16日の「ニュースQ3」の以下の記事は問題ではないか。

 原爆投下の受け止め方には日本と各国では違いがあるとして、NGO代表の「『原発は絶対悪』という日本の常識は、中韓ではすんなり受け入れられないことがある」という発言や、米ミュージシャンの「尻が長崎のように爆発」という原爆を揶揄(やゆ)する歌詞を紹介。さらに、「米国では、電子レンジで温めることを、『核兵器』という言葉から派生した『nuke』と表現するほどだ」とまで記していた。

 こうまでして、朝日新聞はBTSを弁護したいのだろうか。核兵器はもちろん、原発にまで反対する、朝日新聞の「反核報道路線」が本物なのかと疑わざるを得ない。

 ■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、新聞や月刊誌で記事やコラムを執筆する。著書に『虐日偽善に狂う朝日新聞』(日新報道)など。

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