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「理数教育に力を入れている」中高一貫校 理系大学の付属校に人気集中

 今週は首都圏284学習塾の塾長、教室長へのアンケートによる「理数教育に力を入れている中高一貫校」ランクを紹介したい。5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。

 トップは昨年の2位から1位に返り咲いた東邦大付東邦。2位が広尾学園、3位が芝浦工業大柏、4位が工学院大付、5位が小野学園女子と芝浦工業大付だった。中学受験に詳しい専門家は「東邦大、芝浦工業大、工学院大など、理系の大学付属校が上位なのが特徴です。中学入試では付属校人気が高いこともありますが、こういった学校では、大学まである大きな学校法人で、施設、設備が整っていることもあって評価が高くなっているのでしょう。また、広尾学園には医進・サイエンスコースがあるので、理数教育に強いという評価です」という。

 併設大に理系しかないと、中学受験の時に、将来、大学進学で理系を希望する生徒が多くなる。トップの東邦大付東邦の併設の東邦大は医、薬、理、看護、健康科学部があり、医療系を中心とした理系の大学だ。医学部の不適切入試が問題になっているが、医学部の内部進学も魅力的だ。今年は東邦大付東邦から医学部に15人が内部進学している。その他でも、芝浦工業大の付属2校が入っている。塾講師は「理系を目指す生徒が多く入学していても、中高6年の間に大学受験で文系を目指す生徒も出てきます。そういったときに手厚く面倒を見てくれることも評価されています」という。

 また、表中、男子校は2校と少なく、共学校と女子校が多い。塾関係者は「もともと女子は数学や理科に弱いイメージがあり、女子は文系の学部進学者が多いのが現状ですが、今の保護者は、男女に関係なく子供を理系に進学させたい気持ちが強く、その理数系に力を入れている女子校は注目されています。理系のほうが手に職をつけやすいこともあるようです」という。

 5位の小野学園女子は理科教育に力を入れていることで知られる。理科実験授業が多く、考えさせて、納得できる体験をさせているという。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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