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マティス氏の後任「本命・対抗・穴」は誰?

 暮れも押し迫った昨年12月20日、「トランプ政権唯一の良識派」と言われたジェームズ・マティス国防長官(退役海兵隊大将・68歳)が、2月末に辞任すると表明した。

 ドナルド・トランプ大統領に提出したマティス氏の辞表には、以下のように記されている。

 「同盟諸国に敬意を払い、悪意に満ちた者や戦略的な競争相手に注意を払うべきという私の考えは、こうした問題に取り組んだ私の40年以上の経験に基づき、培われたものです」としたうえで、次のように結ばれている。

 「あなたは、これらの点について、あなたの考えにより近い人物を国防長官に据える権利があります。だから、私は身を引くときだと考えています。私の任期は2019年2月28日とします」

 ところが、トランプ氏は昨年12月31日付でマティス氏を退任させ、パトリック・シャナハン国防副長官(56)を長官代行に起用した。

 では、一体誰が「あなたの考えにより近い人物」なのだろうか。

 今、米ネット・ニュースや新聞、雑誌が報じる後継候補は7人いる。

 ジャック・キーン元統合参謀本部副議長(退役陸軍大将。75歳)。保守系FOXニュースに出演し、「国防費削減反対」を主張してタカ派ぶりを発揮している。

 トム・コットン共和党上院議員(アーカンソー州選出。41歳)。上院軍事情報委員会所属。ハーバード大学ロースクール卒業で、イラク、アフガン帰還兵でもある、若き保守派のスーパースター。

 リンゼー・グラハム共和党上院議員(サウスカロライナ州選出。63歳)。16年大統領予備選では、トランプ氏の対立候補だったテッド・クルーズ上院議員を支援したが、米国の軍事力強化と海外関与を強く主張する。

 デービッド・マコーミック元財務次官(国際担当。53歳)。大手投資グループのブリッジウォーター・アソシエイツ共同代表。トランプ氏の長女、イバンカ大統領補佐官、娘婿のクシュナー大統領上級顧問と親しい。ネックは軍歴がないことだ。

 ダン・コーツ国家情報官(元上院議員・インディアナ州選出。75歳)。ブッシュ政権下の駐独大使を務めた共和党の重鎮。

 ジム・タレント元上院議員(ミズーリ州選出。62歳)。トランプ政権発足前、国防長官候補だった。

 前出のシャナハン国防長官代行。航空宇宙大手ボーイング社の元上級副社長。トラン氏が傾注する「宇宙軍」創設の旗振り役である。

 ワシントン情報を総合すると、「本命・コットン氏、対抗・シャナハン氏、穴・マコーミック氏」である。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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