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軽減税率なんて混乱のもとだよ 消費増税の問題点

 今年は10月に消費税率が8%から10%に引き上げされるという。基本的にボクは消費税増税について声高に反対するつもりはないんだけど、軽減税率というのが導入されるから面倒くさくなっているよね。

 軽減税率の仕組み自体はドイツなどでもとられているのだそうだ。軽減税率導入を掲げていた公明党に安倍晋三政権が気を使ったためというのもあるだろうが、政権運営のためにあれこれと気を使った結果、かえってみんなを混乱させてしまっているんじゃないかな。

 小売業は対策や準備に追われているだろうし、キャッシュレス決済のポイント還元といったものも、混乱に拍車をかけているような気がする。消費を鈍化させないためのプランなのだろうけどね。

 それよりも、シンプルに一律10%にすればよかった。おそらくだけど、10%くらいであれば国民も自然と受け入れていくだろうというのがボクの考えだ。少なくとも不公平な設計ではないからね。愛煙家の人だって、たばこが多少値上がりしても変わらず買い続けているでしょ。

 第二次大戦後、GHQ(連合国軍総司令部)は、日本の金持ちをこらしめるための懲罰的な税の仕組みをとっていたんだ。9割くらい、ごっそり持って行かれるんだ。当時は支持を集めていたんだけど、国民の所得が上がるにつれて、批判の声の方が多くなっていった。

 そういえば、「増税を掲げると選挙に負ける」なんていわれていたことがあったよね。消費税が初めて導入されたのが竹下登政権時の1989年だから、30年前になるのか。

 いっそのこと、消費税を50%くらいにして、それ以外の税は一切無しというのはどうだろう。どれくらい税金を払うかは自分次第。税金を払いたくないと思ったら、なるべく高い買い物をしなければいいし、「50%じゃ生活できない」という人には支援策をとればいい。これならものすごく分かりやすいと思うんだけどね。

 政治家や官僚にとっても広く万遍なく税金を集めるという視点に立てば、消費税は効果的だ。そういえば、民主党政権時の野田佳彦前首相も消費税の増税自体は肯定的だった。彼も段階的に引き上げていくプランを出してたものね。民主党にはいろいろと文句があったけど、この点だけは評価してもいいよ。

 ■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。著書多数、最新刊は「大炎上」(扶桑社新書)。

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