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日本人の愛国心を破壊し… NHKは「WGIP」に関する番組を放送すべきだ

 私は昨年、全国で80回余りの講演を行った。主催者は各地の法人会や青年会議所、政治団体などが多く、参加者は政治に関心の高い人が大半だ。一番多い講演テーマは「憲法改正」だった。

 今年に入り、ある地方都市での講演会は、地元・地銀が主催する新年会の一部だった。そこには「右でも左でもない」感じの老若男女が、約1500人も集まっていた。

 「これは貴重な機会だ」と思った私は冒頭、「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)をご存じの方は手を挙げてください」と聞いてみた。読書の方々は、約1500人の参加者のうち、何人が手を挙げたと思うだろうか。

 正解は約30人である。参加者の約2%しかWGIPを知らなかった。日本の総人口に単純に当てはめると、まだ240万人程度しか、WGIPを知らないことになる。

 だから読者の中にWGIPを知らない人がいても恥ではない。NHKや共同通信、朝日新聞など、かつてWGIPに全面協力させられたマスコミ各社のうち、74年前にGHQ(連合国軍総司令部)が命じたプレスコードを堂々と無視してWGIPを報じているのは、産経新聞くらいなのだ。

 終戦後、日本を占領したGHQは、米国が二度と強敵の日本と戦争しなくて済むように、旧日本軍の物理的武装解除に加えて、日本人の「精神的武装解除」を試みた。メディア情報と学校教育を管理統制し、皇室や祖国への誇りと、武士道や滅私奉公の精神、その土台となる道徳心や愛国心を破壊して、戦争に対する「贖罪(しょくざい)意識」を植え付けた。

 WGIPの存在は1989年に、作家の江藤淳氏が『閉された言語空間』(文春文庫)という著作で初めて言及した。だが、江藤氏は史料を公開することなく亡くなり、WGIPは数年前まで、「陰謀論」や「デマ」扱いされていた。

 現在は占領期の米軍機密文書が発掘され、WGIPの存在は証明済みである。史料を読みたければ、私のツイッターアカウントを検索し、「固定されたツイート」からダウンロードすればいい。国立国会図書館にもある。

 私は2015年5月発売の『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』(PHP研究所)から始まる一連の著作で、この4年間、WGIPについて書き続けてきた。

 発売3カ月で65万部の大ベストセラーになった作家、百田尚樹氏の『日本国紀』(幻冬舎)にもWGIPの記述がある。同書を通じ、WGIPを初めて知る日本人は増え続ける。

 だが、WGIPに貢献したNHKこそが、真の戦後史を報じるべきだ。現在、WGIP検証番組の放送を、NHKに求める署名の募集を検討中である。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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