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「センター試験利用入試志願者数」情報系の人気で理工系も復活!? 安全志向の出願傾向

 今週は、そろそろ合格発表が始まる、私立大のセンター試験利用入試の志願者が多い主要大学ランクを紹介したい。センター試験実施後の1月22日までに出願を締め切った方式が対象で100大学を調査。1月31日現在のものだ。

 平成最後の私立大一般入試は、全般的に志願者は増えているが、昨年ほどの勢いはない。特に上位大学の志願者が伸びていない。既に志願者が確定した上智大、立教大で志願者減、集計途中の早稲田大、慶應義塾大などでも志願者は減っている。高校の進路指導教諭は「安全志向でしょう。私立大の定員超過の抑制で合格者が減って、厳しい入試が続いていますから、生徒は合格可能性の高い大学・学部を狙っているからです」という。昨年の入試でも、志願者がもっとも増えたのは、難易度50未満の大学・学部だった。

 ところがその中で、私立大のセンター試験利用入試は好調だ。確定した志願者数で見ると、昨年に比べ10%増えている。塾講師は「一昨年、昨年と厳しい入試でしたから、今年も併願校を増やすために、受験料が一般入試の半額程度のセンター試験利用入試を活用して併願校を増やしたのでしょう。1人当たりの併願校数は昨年より多いのではないでしょうか」という。今年はセンター試験の志願者が減少したが、センター試験利用入試では志願者増となった。入試に詳しい専門家は「センター試験の日程も絡んでいます。昨年のセンター試験は1月13日、14日に実施されましたが、今年は6日遅く19日、20日に実施され、一般入試の出願時期と重なり、センター試験利用入試を一緒に出願したこともあって、志願者が増加したとみられます」という。

 志願者トップは東洋大、2位が法政大、3位が中央大で、以下、明治大、千葉工業大、立命館大の順となった。集計途中の東洋大、日本大のマイナスが大きい。明治大も減少だ。逆に増えた中央大は今年、国際情報と国際経営の2学部を新設して人気を集めたのが理由だろう。千葉工業大、芝浦工業大も大きく伸びている。文系人気が高い中で、今年は情報系の人気が高く、理工系人気の復活もありそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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