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米朝会談、決裂した「泣く子と地頭」の直接対決…そして北にも南にも“ナメられる”日本

 ドナルド・トランプ米大統領と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、ベトナムの首都ハノイで行っていた2回目の米朝首脳会談は、「北朝鮮の非核化」などで最終合意に至らず、決裂した。

 北朝鮮の核保有は、建国の父であり、正恩氏が最も尊敬する祖父の金日成(キム・イルソン)主席時代からの悲願である。「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の要求は、米国に「日本並みの銃規制をやれ」と要求することに等しく、決裂は十分予想できた。

 ちなみに、米国は痛くもかゆくもない。従来通り経済制裁を続けるだけだ。

 会談初日、両首脳が対面し、夕食会の前に笑顔で語り合う映像を見ていて、「泣く子と地頭には勝てぬ」という日本のことわざを思い出した。

 北朝鮮の瀬戸際外交は、おもちゃ売り場で見かける「泣く子」と同じ手法だ。社会のルールや常識を守らず、恥も外聞もない子供は、他人に迷惑を掛けたり、親に恥をかかせても、自分の目先の欲望しか眼中にない。

 一方、第二次世界大戦後の米国は、鎌倉幕府の荘園や公領で事実上の支配権を握っていた「地頭」のごとく、国際社会の枠組みとルールを主導的に作成し、世界最強の軍事力と経済力を背景に、諸外国にも守らせてきた。

 米朝対立の本質は「泣く子と地頭の直接対決」である。

 北朝鮮は国際ルールに違反し、核兵器とミサイルの開発を続けた。だが、バラク・オバマ前大統領は北朝鮮問題を先送りにし、新しい核保有国を誕生させた。彼がノーベル平和賞受賞者というのは最高の皮肉だ。

 朝鮮半島には「泣く子は餅を1つ余計にもらえる」ということわざがあるそうだ。「弱者」や「被害者」を演じて他人の同情を買うことは、大きなメリットを生む。だから葬式の時、遺族は恥も外聞もなく泣き叫ぶ。

 また、「ウソもうまくつけば、稲田千坪にも勝る」ということわざもある。すぐにバレるウソを平気でつく原因だろう。北朝鮮と韓国の理解不能な行動の原点が見えてくる。

 日本は国際社会の常識が通用しない国に囲まれている。しかも、自国民を大量に拉致されたまま、ほとんど取り返せていない。「主権国家として大恥だ」と全国民が再認識すべきだ。

 そして、日本国憲法第9条が存在するせいで、日本はいまだに正式な軍隊を持てない。だからこそ、北朝鮮にナメられ、大量の日本人拉致被害者が発生した。韓国駆逐艦によるレーダー照射問題も起きた。この現実の改善法を真剣に議論すべきだ。

 政局が優先で、国民と国益のための議論が行われない国会と左派メディアは、日本の最大の恥である。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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