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人生100年時代…主役は高齢者じゃなくて若者だよ!

 ここ最近、「人生100年時代」という言葉が盛んに出てくるようになった。医療技術の進歩などで寿命が延び、定年退職後も働き続ける元気な高齢者が増えているからね。「超高齢化時代」というよりかは前向きな印象だ。

 でも高齢者の割合が増えるということは、「困った老人」が増えるかもしれないということだ。例えばボクは現在74歳。もしボクが軍の司令官だったとしたら、若い兵士たちは「こんなじいさんで大丈夫か」と不安にならない?

 もちろん年を取っても、ものすごく頭の切れる人や体が丈夫な人たちはたくさんいるけど、あまり労働力として頼りすぎない方がいいと思う。高齢になれば病気になるリスクがつきものだ。それに誰もが誰も年を取って「世の中の役に立とう」と考えるわけじゃない。自分の生活を優先する余り、近所に迷惑を掛けてしまう老人だっている。

 ボクの知り合いの税理士さんもすごい頭の切れる人だった。しかも柔道経験者で、がっしりした体格。ところが突如認知症が始まってしまったもんだから、さあ大変。抑えようとしても下手をすると投げ飛ばされてしまうから、対応が一筋縄ではいかないんだ。

 ボクが同窓会に行くとね、かつては一流企業に勤めてブイブイいわせていたような連中が一気にしょぼくれているの。リタイアしてから家でゴロゴロしているような人たち。しかもこういったのに限って、自分の過去の栄光を誇らしげに語ったり、「最近の若者は…」なんて偉そうにブツブツ言ってたりする。困ったもんだよ。

 ボクは100年時代の主役は若者だと思っている。未来の日本を担うというのはもちろんだけど、高齢者たちと向き合うのも彼らなんだからね。だから、これからの時代を生きる高齢者には、ぜひ若者を育てていくということを心がけてほしい。

 なぜかというと、老人介護サービスなどのノウハウが蓄積されていけば、それが日本再生の鍵になるかもしれないからだ。世界に誇れる日本流の介護サービスを確立するんだ。中国の介護サービスなんて、まだまだ遅れているしね。

 まあ、そのためには深刻化している人手不足の問題を何とかしなきゃいけないんだけど。

 ようは車と一緒だ。状態が良くて立派に走れるビンテージカーは宝物だが、町中で幅を利かせているのが年代物ばっかりというのは考え物だ。新たな技術を備えた車と共存させることを目指さないとね。

 ■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。著書多数、最新刊は「大炎上」(扶桑社新書)。

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