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キャバクラとの違いは… ホストクラブ死体遺棄事件の“闇”

 名古屋のホストクラブで、客同士のトラブルから死体遺棄事件が起きました。なぜホストクラブで、女性客同士が揉めるのか。男性が通うキャバクラと比較しながら、検討したいと思います。

 キャバクラとホストクラブを、客目線で比べると、実に興味深いです。

 キャバクラ嬢の誕生日には、良く訓練された柴犬のような客達が各ボックスで待機。キャバ嬢は5分ほど席に着き、シャンパンを空けて祝ってもらいます。周囲の客は全部、そのコ目当てですが、まなざしは「おたくも○○ちゃん指名ですか。お目が高い」という、良き恋敵の、友情心理が成立します。

 これがホストクラブだと、女性客同士の競争が激化します。誕生日ともなると、隣がドンペリを空ければ、こっちはピンドンで対抗。これで担当ホストは、私のものと思いきや、どこぞでさらなる高級酒を空けられて惨敗。女性客は、ほかの客に勝ちたいと、ライバル心が、むき出しになるのです。

 死体遺棄事件に関係する3人は、ホストクラブに通う仲間でした。3人の女性が、ホストクラブに通う構造は、通い始めの頃は成立します。しかし、同じホストを気に入ったら、俗に言う「指名被り」が起き、女の友情は消滅します。やがて憎悪に変わり、友達を潰しにかかるのが常です。

 加えてホストクラブが、客にお金を使わせる構造が痛いです。

 キャバクラに客が熱心に通っても、キャバ嬢は「無理しなくていいよ」と心配して、たしなめます。貧乏客は早い時間のワンセットが多いので、キャバ嬢から見たら、単なる暇つぶしです。こんなレベルで、破産されても後味が悪いので、予算が厳しそうなら「もう、来なくていいから」と言うことも。

 これがホストクラブとなると、女性客の予算が厳しくなってから、地獄の釜の蓋が開きます。まずツケ払いをさせて、どんどん通わせます。ツケもきつくなると、今度は風俗を斡旋(あっせん)し、そこで働きつつ、もっと通わせます。

 死体遺棄をした女性も、風俗で働いていたので、相当テンパッてますね。最後は高級なお風呂屋さんを紹介して一丁上がり。その風呂は、前借り制度があり、300万~500万円ぐらいを先に払ってくれます。ただし、女性客はマンションに住み込みで、半年程お風呂嬢となり、前借りを返すという寸法です。

 この事件を知るにつけ、男はキャバクラの細客扱いでよかったなあと、つくづく思いますね。

 ■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。漫画原作者。近著「教えて!100切り先生」(集英社インターナショナル)が絶賛発売中。

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