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夕刊フジ50周年! 「新聞」のこれから…スピード勝負は不利、独自性発揮して

 夕刊フジが創刊50周年を迎えたそうだね。日頃から紙面作りに携わっている皆さん、まずはおめでとう。

 ただ、創刊当時と違って今は大変な時代だ。以前は駅の売店で買って帰りの電車で読む人も多かったが、今ではスマホでニュースを見る人がほとんど。それは夕刊紙だけじゃなく朝刊も一緒で、電車の網棚を見れば必ず何かしらの新聞や雑誌が置いてあったものだけど、そんな光景もとんと見なくなったね。

 新聞という媒体は、インターネットの隆盛により、ニュースのスピード勝負では不利な立場だよね。話題性の高い速報にしたって、「号外、号外!」と配るころは、すでにスマホで多くの人がニュースを知ったあと。翌日の朝刊を目にする前に、その日のテレビ番組で概要はあらかた知ることができる。新聞はもはや「旧聞」となってしまっているんじゃないかな。

 ただ、ニュースを深く掘り下げたり、さまざまな角度から検証するなど、読み応えのあるオピニオン媒体としての存在価値は十分にある。そもそもネットで見られるニュースにしたって、ほとんどは通信社や新聞社の記者さんが取材して書いた記事だからね。独自性を発揮して勝負できるコンテンツを生み出すのは、まだまだできると思うよ。

 気をつけなければいけないのは、読者の目は厳しくなっているということだ。天下の朝日新聞でさえ、ネットで「また朝日か…」といわれてしまう時代なんだからね。

 一方、テレビの方はというと、最近は高精細な4Kとか8Kだとかが叫ばれている。

 でもはたして、そこまで機器をグレードアップする必要があるんだろうか。メーカーは本当にユーザーのことを考えているのかが、ボクには疑問。だって簡単にスマホでテレビの放送に耐えうる映像を撮影できる時代に、ものすごい高画質にする意味って何? メーカー側の「すごい製品をつくってやる」という思いが先走っている気がするよ。

 かつてVHS対ベータという家庭用ビデオの規格争いがあった。あのとき、ボクはせっせとベータを使っていたんだけど、高価格だったためにまったく普及せず、軍配はVHSにあがった。大切なのは結局、使う側の人たちに寄り添ったモノづくりということだ。

 もう一つ、新聞の「これから」ということを考えると、ネットやスマホといかに上手に付き合っていくかということが大切だろう。そのスマホのメーカーも、最近はやたらと高級路線に走っているけどね。

 ■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。著書多数、最新刊は「大炎上」(扶桑社新書)。

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