zakzak

記事詳細

カジノ法案で政府の「依存症対策」に一言! 作家・松井政就氏「非現実的な入場回数制限をやめる」

 去る3月4日まで「特定複合観光施設区域整備法施行令(案)=カジノ法案」についての意見募集(俗にいうパブコメ)が行われた。

 日本で初めてカジノが設置されるということで、昨年も公開の場での意見募集が行われたが、希望者の自由参加ではなく、限られた人だけのイベント。賛成派と反対派いずれもが形式的な意見を述べるばかりであまり有意義とはいえなかった。

 今回行われたパブコメ募集は政府のホームページ上で行われ、国民の誰もが自由に発言できるもの。ぼくも意見を出させてもらった。ポイントは「ギャンブル依存症への正しい対策」だ。

 ■1 高額な入場料をやめる

  当コラムでも繰り返し書いてきたが、現在の法案はギャンブル依存症を科学的視点から防ぐ内容とはなっておらず、政党間のしがらみや力関係によって決められたのが実情だ。

 特に6000円とされる高額な入場料だ。当初は無料の予定だったが公明党のゴリ押しに自民党が折れてしまい、この金額となった。

 シンガポールで約8000円を課していることを根拠に6000円としたわけだが、そのシンガポールでは入場料を取り返そうとして無理なギャンブルをする人が増え、逆に依存症を招く恐れがあるとして中止の声が上がりはじめている。

 海外では入場料を取るカジノもあるが、カジノにお金を使わず、無料の飲み物ばかり自由に利用されるのを防ぐ目的なので、せいぜい数百円か高くても1000円台。

 諸外国のカジノ事業者が最も改善を求めているのがこの点で、入るだけで6000円ものマイナスとなる仕組みは予期せぬ不幸を招きかねないと危惧する声が多い。

 ■2 非現実的な入場回数制限をやめる

 法案では、ギャンブル依存症対策として、入場回数を「週3回以内」かつ「月10回以内」に制限するという“とてつもない内容”となっている。考えてもみてほしい。週3回、月10回もカジノに通うというのは、まともに働いている人であればそんな時間はないし、仮にあったとしても苦痛になるほどの回数だ。

 ぼくも相当なカジノ好きだが、週3回も行くのはご免だし、月10回なんて吐き気がしそうだ。そんな回数を許可するのは、依存症を防ぐどころか増加させるようなものだろう。

 ある精神科医によれば、ギャンブル依存症とは「ギャンブルをやりたい衝動を止めらない病気」なので「やめ続けることが最も重要」という。つまり、依存症になった人は、何回までならやってもいい、ではなく、「(基本的に)やってはダメ」なのだ。

 まだ依存症になっていない人を守るのであれば、気持ちをクールダウンさせるインターバルを考え、中央競馬と同等の週1回程度が妥当だ。

 なぜ競馬をモデルにするかというと、日本におけるギャンブル依存症の約95%がパチンコ・パチスロによるもので、競馬はほんの僅かしかいないからだ。今回の募集では、以上のようなコメントを提出したことをご報告したい。

関連ニュース

アクセスランキング