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プロスポーツを“ショーアップ”してさらに身近に!

★IRのエンタメ力が待ち切れない!(1)

 21日、東京ドームで行われたアスレチックス対マリナーズ戦は、イチロー選手(45)のラストゲームになった。7年ぶりのMLB日本開幕シリーズで、メーンスポンサーを務めたのが日本MGMリゾーツだ。当コラムを読んでいただいている方には、もう言うまでもないが、MGMリゾーツとはアメリカを本拠とするエンターテインメント企業で、IR(統合型リゾート)全体を運営、経営している。

 昨年11月にはMLBとの4年間の包括的パートナーシップを結んでおり、その最初の活動が今回の開幕戦スポンサーだった。「今後も日本の野球ファンの皆さまに向けた『MLBロードショー』を開催していく予定です」とのこと。IR整備法が施行されたわが国への参入に向けて、そのブランドイメージを浸透させることができれば、MGMの戦略も成功だ。

 先の“ラストゲーム”ではMGMリゾーツのジム・ムーレン会長兼CEOが始球式に登板。大学時代に野球経験があったとあって、サウスポーから見事にストライクを投げ込んだ。そして翌22日には、オリックスが米MGMリゾーツ・インターナショナルと共同で、大阪IRの開発・運営に参入することを明らかにしている。

 まさにドンピシャのタイミング。MGMはすでに「大阪ファースト」の方針を打ち出しており、それこそ“直球勝負”でIR事業も“ストライク!”となるか、大いに注目される。

 日本でのMLB開幕戦は、IR企業の「エンタメパワー」のポテンシャルの高さを感じさせた。カジノの本場=ラスベガスは、古くから“ショービジネス”の頂点として知られてきたが、今やスポーツの試合もショーアップして、観客を熱狂の渦に巻き込んでいくのだ。

 現在、ラスベガスには、NHL(アイスホッケー)のゴールデンナイツ、WNBA(女子バスケットボール)のエイシーズと、2つのプロスポーツチームがある。さらに20年シーズンからは新スタジアム建設に合わせ、NFL(プロアメリカンフットボールリーグ)のレイダーズ(現本拠地はオークランド)が移転してくることが決まっている。

 MGMと並ぶ米大手のIRオペレーター、シーザーズ・エンターテインメントは、今年1月、全米スポーツで1番人気を誇るNFLと、カジノ事業者として初めての公式スポンサーシップを締結した。年間3000万米ドル(約33億円)の権利料がNFLに支払われる。続けて全米の人気イベント「NFLドラフト」も、来年はラスベガスで行われることが発表された。街全体がIR、世界のエンターテインメントの中心で、ドラフトがどんな化学反応を見せて中継されるか--。

 先にオリックスが名乗りを上げたケース同様、日本版IRは海外事業者と日本の企業が共同体(コンソーシアム)をつくって運営されることが法律で定められている。IRがもたらすエンターテインメントは、これまでとはケタが違う面白さになることに期待しよう。(ギャンブルライター・片山真)

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