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トランプ氏とクリントン氏の“友情” 2008年夏の貴重なスナップ写真

 手元に今、米紙インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ(2015年12月31日・16年1月1日合併号)の1ページ(5面)だけがある。貴重なものだ。

 筆者のオフィスは、乱雑極まるゴミ溜め状態にある。パソコン台横のデスク、後ろの作業テーブルの上は新聞・雑誌の切り抜き、資料コピーなどが散乱して表面が見えないほど。

 しかし、その山積みのどの辺に何が隠れているのかを、おおむね承知している。アナログ記者である筆者は毎朝、全国紙すべてに目を通して関心記事をクリッピングする。従って、ネット検索とは無縁であり、最近導入したばかりのスマホも使いこなすに至っていない。

 先日、探し物があり、たまたまゴミ溜めの中から件の新聞が姿を現した。思い出した。15年末から16年初めに、家族と台湾・台北に旅行した際、機内で読んだNYT紙の記事を破って持ち帰ったものだ。

 「Friends no longer as Trump heaps scorn on Bill Clinton(=トランプはクリントンを軽蔑している)」と題した記事に付けられたスナップ写真のことである。

 なぜ、貴重なのか。それは08年夏に撮られたものだ。ニューヨーク郊外のトランプ・ナショナル・ゴルフクラブ(ウエストチェスター)で、ラウンド中のビル・クリントン元大統領にあいさつするため、隣のホールでプレー中のドナルド・トランプ氏が出向いたときのものである。

 多くの人は忘れているが、実は不動産王時代のトランプ氏は民主党支持者であり、同氏の3度目の結婚式にビル&ヒラリー夫妻が出席したほど蜜月関係にあった。

 次に、記事掲載の時期である。

 当時、トランプ氏は共和党大統領予備選に出馬していたが、共和党大統領候補に指名されたのは16年7月の共和党大会だった。

 だが、トランプ氏はすでに民主党大統領候補であったヒラリー・クリントン元国務長官を口汚く批判していたので、同紙が、トランプ、クリントン両氏の友情は「has come to an ugly end.(=醜い終わりを告げた)」と報じたのである。

 では、なぜ本稿でそのスナップ写真のことを取り上げるのか。

 安倍晋三首相は4月22日から欧米歴訪に発つが、26日昼ごろ、ベルギーの首都ブリュッセルからワシントンに到着する。同日午後にホワイトハウスで日米首脳会談、その後、大統領夫妻と首相夫妻の夕食会。

 そして翌日、両首脳は件のゴルフ場でプレーするようだ。トランプ氏は大統領就任後、これまでに何と177回もゴルフに興じているのだ。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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