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米民主党の大統領予備選で救世主!? 「37歳・同性愛者」市長が台風の目に

 米民主党の大統領予備選で救世主が誕生し、新たな旋風が巻き起こるかもしれない。今年1~3月期に、同党大統領候補(公式・非公式を含む)が集めた献金報告書が発表された。

 文句なし断トツは、バーニー・サンダース上院議員(77)で1820万ドル(約20億円)である。第2位は、女性のカマラ・ハリス上院議員(54)の1200万ドル(約13億円)。

 第3位は、昨年11月の中間選挙で、テキサス州の共和党現職、テッド・クルーズ上院議員に僅差で敗れた、ベト・オルーク前下院議員(46)の940万ドル(約10億円)。第4位が、インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブーティジェッジ氏(37)の700万ドル(約7・8億円)。

 セクハラ報道などもあり出馬表明が遅れているとされる、元副大統領でデラウェア州選出のジョー・バイデン上院議員(76)についての記載は報告書にない。

 「救世主」足り得るのかと時の人になったのはブーティジェッジ氏である。そもそも、大統領候補として認められる最少年齢は35歳である。

 驚くべきは、同氏が史上最年少の29歳で保守色の強いインディアナ州の市長に就任した後、2期務めるなかで、キリスト教信者でありながら「同性愛者だ」と公言したことだ。現在の米国で、男性同性愛者が大統領に受け入れられる余地はほとんどない。

 そうだとしても、同氏が1月23日に出馬表明後、各メディアが同氏の華麗なキャリアと、あまりにもドナルド・トランプ大統領との違いが大きいと報じたことから人気上昇中なのだ。

 地元高校在学中から神童で知られ、成績最優秀のご褒美旅行で憧れのケネディ一家のキャロライン・ケネディ前駐日大使に面会したのが政治への第一歩だ。

 ハーバード在学中、学生政治研究会委員長、成績優秀学生の友愛クラブ「ファイ・ベータ・カッパ」、そして、英ローズ奨学生に選ばれている。

 それだけではなく、ワシントン経験もある。ウィリアム・コーエン元国防長官や、ジョン・ケリー元上院議員事務所などにも在籍。特筆すべきは、米海軍予備役中尉としてアフガン戦争に従軍していることだ。

 掲げる政策はもちろん、「気候変動・環境」「医療制度改革」「LGBT(性的少数者)擁護」などリベラル。ペンシルベニア大学時代の成績未公表、軍歴無しのトランプ氏と対比されて報道されるゆえんだ。

 それにしても、トランプ氏の“噛ませ犬”で終わるのか。果ては、副大統領候補になるのか、要注目である。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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