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ハイテク技術を駆使した大掛かり舞台ぜひ日本で (1/2ページ)

★IRのエンタメ力が待ち切れない(4)

 「街全体がIR」ともいっていいラスベガス。そのなかでもキラーコンテンツになっている前衛的なサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」について、前回は紹介した。

 カナダで設立された“新サーカス”を世界中に知られるまでに育てたのは、常設劇場を置いたカジノホテルだった。現在公演中の6演目、どれもがおススメだが、なかでも必見のパフォーマンスとして『O(オー)』と『KA(カー)』の2つを挙げたい。

 【O(オー)】

 劇場があるベラージオホテルは、映画『オーシャンズ11』のラストシーンに登場する噴水ショーでも有名だ。タイトルの『オー』はフランス語で水を意味する「EAU(オー)」を語源にしたもの。噴水と同じく水がコンセプトになっている。世界初のプールステージで、次々に繰り広げられるアクロバットにアーティスティックスイミング。そう、水上だけでなく水中も舞台になるショーなのだ。

 これができるのも常設の劇場だからこそ。プールステージの底が瞬時に上下して水深を変化させる、大規模な舞台装置が用意されているのだ。今から待ち遠しい日本版IRに設置される劇場も、このあたりは大いに参考にしたいところ。だれもがのぞいてみたくなるような、最新鋭のシアターに期待したい。

 プールステージで披露されるアクトはダイナミックなだけでなく、シルクの原点から続く幻想性や芸術性も十二分に備えている。『オー』全体を包み込む物悲しくて繊細なムードが、とくに女性に支持されるポイントだとも言われる。

 【KA(カー)】

 ストリップ(メーンストリート)南の交差点、ニューフォーコーナーの一角、MGMグランドに劇場がある。

 2004年10月の公演スタートから、立体的に浮き上がるステージは観客のド肝を抜いてきた。ハイテク技術を駆使した仕掛けにより、舞台が斜めになったり回転したり、そして垂直になったり…。かつて見たことのない空間を演出している。

 ステージだけでなく、未来の工場を思わせるような会場全体の雰囲気も独創的。一歩踏み入れただけで、ここでどんな演出が待ち構えているのかと気分が高まってくる。

 舞台奥には、最大の見せ場「死のホイール」と呼ばれるアクトで使われる威圧感あるマシンが構える。そこを舞台に、どれもがまばたきするのも惜しいほどの演技が続いていく。

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