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平成30年間を振り返る 天皇・皇后両陛下に敬意と感謝をささげたい

 あと1週間ほどで「平成」が幕を閉じる。この30年間は、戦争のない平和な状況を保つとともに、経済はバブルが崩壊して長らくデフレが続き、ようやく脱却の兆しを見いだすところまでたどり着いた。また、多くの災害を経験した時代でもあった。

 始まりは、ベルリンの壁が崩れて東西冷戦が終わりを告げるころであった。潜在していた地域紛争が吹き出し、国際社会が連携してこれを押さえ込んだが、その後はテロの封じ込めが課題となっている。

 平和の配当のもとに、新興国の経済が発展していった。それにつれてパワーシフトが生じ、既存の枠組みが揺らぐなか、あらたな国際秩序が模索されている。

 日本は、バブルの崩壊とともに、少子高齢化が進み、人口減少時代を迎えた。これに応じた社会保障改革が叫ばれ、介護保険が導入され、子育て支援も新たな柱となった。低成長時代に合わせた安定財源として、消費税が導入され、税率引き上げも重要テーマとなっている。

 昭和後期に続発した政治資金疑惑を機に、政治改革が叫ばれ、小選挙区比例代表並立制が始まった。一党支配が終わり、連立政権の時代が始まるなか、政権交代も起き、衆参の「ねじれ」を繰り返して短命内閣が続き、ようやく安定した現政権も試練にさらされている。

 平成の災害も、雲仙普賢岳火砕流、阪神淡路大震災、中越地震、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨、北海道胆振東部地震など、枚挙にいとまがない。痛ましい被害を教訓に、迅速な救助や復旧の人的・技術的対応力、ボランティアの活躍、避難所の運営、創造的復興や防災・減災対策などハード、ソフトにわたる取り組みが進化しつつある。

 私の政治活動は平成と重なる。昭和の終わりに衆院選候補の公認を受け、平成2(1990)年に初当選した。公明党は定年制を採り、大幅に世代交代した。小選挙区で5年間の落選経験を経て参院議員に転じるも、上記の課題に直面しながら挑み続けて今日に至った。

 新たな時代の鼓動を感じながら、天皇陛下はどのようなご心境であろうか。困難に直面する国民を激励して勇気と希望を引き出し、内外の激戦地を慰霊して平和の尊さを伝え、「象徴」としてのお務めに尽力された天皇、皇后両陛下に心から敬意と感謝をささげたい。

 21日の投開票で、沖縄3区と大阪12区の衆院補選と統一選後半戦の結果が明らかになった。

 補選は、自公の推す候補がいずれも敗れた。それぞれの選挙区の特別な状況があり、従前の流れを転換できなかった。要因を厳しく分析しながら、教訓を夏の参院選に生かしたい。

 市区町村議選は、翌日開票分を含めて公明党候補が8年ぶりに全員当選を果たすことができた。地方議員と国会議員のネットワークを生かした政策実現力で期待に応えたい。(公明党代表・山口那津男)

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