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「令和」時代のスタート 経済再生、少子高齢化、防災・復興…3つの政治的課題に挑む

 天皇陛下は1日午前0時、皇太子から即位された。同日午前、皇位継承の重要儀式「即位後朝見の儀」での最初のお言葉で、「国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します」と述べられた。

 新しい「令和」の時代に、戦争を経験していない天皇として、大多数の戦後世代の国民の願いに寄り添って、象徴としてのお務めに取り組むご決意が感じられた。

 4日には一般参賀に臨まれた。訪れた14万人余りを前に述べられた、「皆さんの健康を祈る」とのお言葉が気にとまった。上皇さまの即位を祝う平成2年のお言葉にはなかったものである。

 この30年間に高齢化は著しく進み、訪れた人々にも、その変化ははっきりと現れていたに違いない。

 日本が抱える諸問題について、現実に政治の場で対処・解決していくのが私たち政治家の役割である。

 新しい時代の政治的課題は、昭和と平成から残されたものが多い。私が「令和」時代になってまず取り組みたいのは3つ。

 1つは、「経済再生をやり遂げる」ことである。バブル崩壊から長いデフレ時代の痛手は深かった。カンフル剤から体質改善を経て安定して成長できる健康体にしなければならない。

 人口構造の変化に応じた経済成長のあり方を確立することが重要だ。それには、平和な国際環境をつくり、多国間の協調をリードすることが欠かせない。

 2つ目は、「人口減少、少子高齢化を克服する」ことだ。当面の高齢化対策として、認知症への施策を統合的に推進する態勢を整えることが急務だ。

 健康に長生きできることが幸せにつながる。「健康寿命」を延ばすことを目標にしたい。がん対策は基本法をつくり効果を上げつつある。脳卒中など循環器病対策についても、昨年成立した基本法をもとに、医療、介護を通して効果を発揮することを期待したい。

 少子化対策には、幼児教育の無償化をはじめ教育負担を軽くする取り組みを前進させたい。今後、街づくりやワークライフバランスなど幅広い取り組みが必要となろう。

 これらを進めるためには、負担と給付のあり方を中長期的な展望の中で理解することが求められる。

 3つ目は、「防災・減災、復興を社会の主流にする」ことだ。

 平成の教訓は、防災減災対策で被害を予防し、その視点を入れた復興を促した。国際社会も「防災の主流化」を目標とするようになった。

 日本こそ政治の柱に据えて、老朽インフラの更新や、被害の及ぶタイムラインに沿った回避策などハード、ソフトともに地域防災力を強化する具体策を整備すべきである。

 課題は尽きないが、政治が安定していることが解決の大前提となる。まもなく、「令和」時代になって最初の国政のハードルがやってくる。(公明党代表・山口那津男)

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