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《zak女の雄叫び お題は「改」》注目のLGBTの政治家の共通は… 反乱から50年

 人口約270万人の米国第3の都市、イリノイ州シカゴで初の黒人女性市長が誕生する。5月20日に就任するローリ・ライトフット氏(56)は、LGBT(性的少数者)だと公言する初のシカゴ市長としても、メディアで大きな注目を浴びている。

 4月2日の決選投票で圧勝したライトフット氏は勝利宣言で「歴史を作り上げる以上のことを成し遂げた」と支持者に感謝し、妻の白人女性とキスをかわした。

 ライトフット氏は敏腕の弁護士。政治経験はないものの、連邦検事や大手事務所の弁護士として働いた実績が評価され、警察と市民の分断、ギャングの取り締まりに苦慮するシカゴ市のかじ取り役を任されたのだ。

 米国では、LGBTを公言する人が選挙で当選するケースは増えてきたように思う。彼らに共通するのは、LGBTをアピールするだけでなく、実績や演説力などで幅広い支持を集めていることにある。

 約20人の候補者が乱立する民主党の大統領選候補者指名争いでも、若いLGBT候補がいる。政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が算出した各種世論調査の平均支持率では、先頭集団は、ジョー・バイデン前副大統領(76)とバーニー・サンダース上院議員(77)の2人。2人に続く第2集団に入るのが、インディアナ州サウスベンド市のピート・ブティジェッジ市長(37)だ。

 「ピート市長」の愛称で呼ばれる彼も「夫」を持つ同性愛者。4月14日に行われた出馬集会を取材すると、雨風が強い悪天候にもかかわらず、地元の支持者数千人が長い列を作り、愛されぶりがよく分かった。市長は夫とともに「ファースト・ファミリー」としてタイム誌の表紙を飾るなど、LGBT候補として全国区の注目を集めるが、それだけではない。

 ラストベルトラストベルト(さび付いた工場地帯)と呼ばれる地元の経済を市長として立て直した実績があり、嫌みのない人柄は地元の年配層からも人気は絶大。ハーバード大卒のエリートでありながら、地元に戻ってきて地元のために汗をかくピート市長について、年配の支持者たちが目を細めて語るのが印象的だった。

 民主党の指名争いは、中道派のバイデン氏と急進左派のサンダース氏の一騎打ちの様相だが、高齢の白人男性同士の戦いが疑問視されれば、若者のピート市長のチャンスがめぐってくる可能性がある。

 LGBTをめぐって米国は今年、記念イヤーを迎える。ニューヨークで50年前の1969年6月に同性愛者向けのバーに警察が踏み込み、これに反発した客らとの間で大規模衝突が起きたのだ。「ストーンウォール反乱」と呼ばれ、LGBTの権利を擁護するきっかけになったとされる。

 反乱から50年がたち、人々がLGBTの政治家たちに熱狂する時代になった。米社会に根付くさまざまな偏見や差別は消えていないが、時間の流れに伴う変化の大切さを改めて感じている。

 ニューヨークの街のこと、米社会のこと何でも取材中。(M)

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。5月のお題は「改」です。

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