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日本文化や都市の魅力高める「ユニークベニュー」 イベント開催に必要な設備導入サポートも拡充へ

 10連休となったゴールデンウイーク(GW)は「令和時代」のスタートとともに、祝福ムードの中で終わった。

 東京・新宿の都庁第一本庁舎はGW中にもかかわらず、3万5000人もの人々でにぎわいをみせた。招き「猫」ならぬ、「謎の芸術家」のバンクシーが描いたとみられる「ネズミ」の絵を一般公開したところ、連日、長蛇の列となったのだ。

 もちろん落書きを容認するものではないが、常設展示を望む声も出るほどの人気ぶりだった。

 都庁の45階展望室も、年間200万人が訪れる人気スポットだ。

 4月、前衛芸術家で名誉都民の草間彌生さんが装飾の監修を施した、グランドピアノを設置した。芸術作品として鑑賞するだけでなく、どなたでもピアノを弾いて、楽しむことができる。連休中も、800人を超える人々が、それぞれのメロディーを奏でた。

 展望室は外国人観光客にも人気で、荷物検査の列の多くは外国人だ。入場無料という情報も共有されているのだろう。

 2007年に東京を訪れた外国人は約533万人だったが、2017年には1377万人にまで増加した。都内での観光消費額は約1兆1400億円と推計されている。

 都は東京五輪・パラリンピックを開催する2020年には訪都外国人旅行者数を2500万人に、2024年には3000万人とする高い目標を掲げている。

 都庁を含め、美術館や神社・仏閣、テーマパークなどを活用した「ユニークベニュー」(=特別な会場という意味)は、観光の力を発揮する良い機会だ。

 都市の歴史的な建造物や文化施設などの公的スペースを使い、レセプションや会議などに活用するユニークベニューの取り組みは、日本文化や地域特性への理解促進につながり、都市としての魅力も高める。

 ロンドン五輪・パラリンピック開催時にも活用されたものだ。

 東京都は、3月に専用ウェブサイトをオープンし、魅力的なユニークベニュー、57施設を紹介している(URLはhttps://tokyouniquevenues.jp/)。

 利用可能な施設の紹介や施設側との調整、イベントプランの提案、行政機関への手続きなどを支援している。

 今後は、イベント開催に必要な設備導入サポートも拡充する。2020大会だけではなく、さまざまな国際会議などの機会を逃さずに「東京の魅力」を発信し、持続可能な成長を遂げる首都・東京に向けて知恵を結集していきたい。(小池百合子・東京都知事)

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