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トランプ大統領再選の可能性は? 選挙資金集めで優位な立場、経済好調で支持率も下がらず

 2020年の米大統領選に向けて、共和党の現職、トランプ大統領に対し、民主党はバイデン前副大統領ら候補が乱立している状況だ。現状でのトランプ氏再選の可能性や民主党の候補者争い、大統領選の日本への影響について考えてみたい。

 これまでの米大統領の歴史を少し調べてみよう。フランクリン・ルーズベルト大統領は、世界恐慌から第二次世界大戦までの間に4期連続で務めた。その後、米国の憲法が改正され、それ以降、大統領の任期は最大2期までとされた(米国憲法修正第22条)。

 その後の歴代米大統領で2期務めたのは、トルーマン、アイゼンハワー、ジョンソン、ニクソン、レーガン、クリントン、子ブッシュ、オバマの各氏だ(前任者の死去による昇格を含む)。

 一方、再選に失敗したのが、フォード、カーター、父ブッシュの3氏だ。フォード氏は、任期途中で辞任したニクソン氏に代わって副大統領から昇格した特殊ケースで、総じて大統領が再選される確率は高い。

 カーター氏は、イラン問題での対応ミスも痛かったが、相手の共和党候補がレーガン氏という人気が高い強敵であった。父ブッシュ氏は、経済政策の失敗で景気が悪かったことで、再選できなかった。父ブッシュ氏は18年11月に94歳で亡くなったが、カーター氏は94歳で存命だ。

 現状での民主党候補はかなり乱立気味である。約20人の候補者が名乗りを上げており、これからも増えると考えられる。

 16年の前回大統領選では、共和党候補で16人が名乗りを上げて史上最多といわれたが、今回の民主党候補はそれを上回っている。

 しかも、名乗りを上げるペースが異様に速い。相手がトランプ氏なので、民主党候補はいても立ってもいられないのだろう。

 16年の大統領選で、トランプ氏が名乗りを上げたのは15年6月だった。それから、16年11月の投開票まで約1年半の長丁場を経ている。

 このように、米大統領選は選挙期間が長く、その間の資金集めが必要になる。人気のない候補は資金が集められずに脱落していくシステムだ。今の段階で、20人もいる民主党候補だが、そのうち資金難でどんどん脱落していくだろう。

 そこで、トランプ氏の大統領再選の可能性はどうか。筆者はかなり高いと思う。その理由は、(1)選挙資金の優位と(2)世論支持率の高さである。

 まず選挙資金でトランプ氏は、これまで3000万ドル(約33億円)を集め、民主党候補に比べてはるかに優位に立っている。

 次に、トランプ氏の支持率は、大統領就任後下がっておらず、現時点で45%程度と、歴代大統領の再選時と遜色のない高い数字を維持している。雇用に代表されるように米国経済が好調であるためだ。

 安倍晋三政権が続いていれば、トランプ氏の大統領再選は日本にとっても追い風になるだろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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