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加熱式たばこ、普及拡大で「火災リスク」低減に効果 総務省消防庁が発表

 加熱式たばこの市場が急速に拡大する中、総務省消防庁は先ごろ、それらの製品による火災発生のリスクは紙巻きたばこに比べて低いという検証結果を公表した。

 たばこ火災が住宅火災における死者発生原因の上位を占める中、同検証は、火を使用しない加熱式たばこに関する消防法令等の適用と安全対策を整理するために行われた。

 消防庁が学識経験者やたばこ関連団体等と「加熱式たばこ等の安全対策検討会」を開き報告書をとりまとめた。

 今回、検証の対象としたのは、国内で販売されている加熱式たばこの主要3製品「アイコス」「プルームテック」「グロー」。

 検討会では、これら3製品がいずれも「たばこ葉を燃焼させて使用するものではないこと」「機器の外周部の温度は数10度程度であること」「各製品で様々な安全措置が施されていること」などを確認。

 住宅におけるたばこ火災は、「寝たばこなどで布団類に着火したと思われる場合」「消えていないたばこをごみ箱などに直接捨ててしまった場合」「喫煙後の消火が不十分な場合」に発生する例が多い。検討会では、それら火災につながりやすい条件を再現し、紙巻きたばこと加熱式たばこ3製品のリスクを比較する実験を実施した。

 その結果、紙巻きたばこは布団やごみ箱を燃やしたが、加熱式たばこはいずれもたばこ火災を発生させることはなかった。

 こうした結果から検討会は、「加熱式たばこ3製品は様々な安全措置が施されており、火災発生の危険は紙巻きたばこより低い」とした上で、「このような安全対策に取り組まれた加熱式たばこが普及すれば、たばこ火災の低減に一定の効果がある」と結論づけた。

 一方、加熱式たばこには今後も新たな製品や互換品の登場が想定されるため、現時点では消防法や火災予防条例で定める喫煙規制の対象外であると一律には判断できないとした。

 ともあれ、たばこ火災に関する安全性が認められたことは、逆風にさらされがちな喫煙者にとっては1つの朗報と言える。今回の報告は、喫煙者と非喫煙者が共存できる社会のキーアイテムと期待される加熱式たばこのさらなる普及の後押しにもなりそうだ。

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