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逆に新しいと話題! 大阪・新世界にレトロなゲーセン インスタ映え、訪日客…懐かしさに浸れる場所に

 通天閣がある大阪・新世界に、ひときわカラフルで目立つ手作りの看板を掲げた店がある。「レトロゲーセンザリガニ」。誰でも入りやすいようにと照明を明るく設定した店内に懐かしいゲームの機種が並ぶ。スマートフォンの普及に伴って街中のゲームセンターが次々に姿を消す中、「逆に新しい」「ちっちゃなテーマパークみたい」と話題を集めている。

 パックマンにストリートファイターII、魔界村…。ずらりと並んだゲーム機の1つ1つには「昭和60年、1985年製。国宝級」などと手書きで製造年とコメントが添えられている。「おじさん世代には元号が親しみやすいし、西暦もあれば外国人も分かるでしょ」。店を経営する母親から運営を任された男性(44)は自らを「ゲームの知識ゼロの素人」と笑う。

 改装オープンした今年3月、インターネットで「レアな場所」と紹介されると、マニアだけでなく家族連れや外国人観光客、「インスタ映え」を求める若い女性が多く訪れるようになった。

 訪日客が多く訪れる土地柄から、初めはカプセル玩具の販売機「ガチャガチャ」専門店にするつもりだった。だが、ゲーム好きだった父の影響で店内に置いた8台のゲーム機が「懐かしい」と話題に。今では3階建ての本店だけでも約140台が稼働している。

 日本アミューズメント産業協会によると、全国のゲームセンター数は2007年に約2万2700店舗あったが、17年には約1万3100店舗に減少した。小規模店舗の閉店が目立っている。

 「メンテナンスが大変。はっきり言ってもうけはない」。古い機種のため、メーカーのサポートはなく修理は困難だ。それでも板金や自動車修理をしている知人のつてを駆使して続けている。「町工場が多い大阪じゃなかったらできひんかったと思う」と男性は話す。

 店名は父親とよく川で釣ったザリガニに由来する。「ゲームに興味がなくても、ここに来れば懐かしさに浸れる、そんな場所になれば」。訪れる人の楽しむ姿が活力だ。

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