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コピー、ダビング、スクショ…「複写」を指すことばの元祖 ゼロックス(昭和37年)

 複写、あるいは複写されたもの(紙や写真、データ)を指すことばはいろいろある。コピー、ダビング、コピペ、スクショなど、時代に沿ってさまざまな言い方がされてきた。「ゼロックス」は、いわばその元祖である。

 アメリカのゼロックス社がコピー機を開発、日本への上陸がこの年、昭和37(1962)年であった。「書き写し」が主流だった作業に、複写機による「コピー」が出現、ビジネスマンは大いに助かり、会社名がそのまま複写を指すことばになった。

 この年の主な事件は、「東京が世界初の1000万人都市へ」「日本電気、国産初の大型電子計算機発表」「テレビ受信契約者数1000万人突破」「東京・常磐線三河島駅構内で二重衝突、死者160人、重軽傷325人」「大日本製薬、サリドマイド系睡眠薬の出荷停止(サリドマイド事件)」「堀江謙一、小型ヨットで太平洋を横断、サンフランシスコに到着」「三宅島、22年ぶりの大噴火」「北九州・若戸大橋開通」など。

 この年の映画は『キューポラのある街』。本は、北杜夫の『楡家の人びと』、司馬遼太郎『竜馬がゆく』。テレビでは、『てなもんや三度笠』やアメリカのドラマ『ベン・ケーシー』がはやった。

 国鉄スワローズの金田正一が三振奪取3509個の世界新記録樹立。経済成長の半面、薬害や偽札などで社会が揺れた。

 もちろん、コピー機メーカーは複数あり、最近は、「ゼロックス、取って!」なんていう人もめったにいなくなった。余談だが、ポール・ニューマン主演の裁判映画、『評決』(83年日本公開)のなかで、主人公の放った「ゼロックスフォーム」という言い方が、何だかとてもかっこよかったことを覚えている。=敬称略(中丸謙一朗)

 〈昭和37(1962)年の流行歌〉 「可愛いベイビー」(中尾ミエ他)「王将」(村田英雄)「いつでも夢を」(橋幸夫、吉永小百合)

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