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安倍首相&トランプ大統領の「ゴルフ会談」軽視すべきでない…有効な“外交ツール”だ

 安倍晋三首相とドナルド・トランプ米大統領は26日、5回目となる「ゴルフ会談」を行った。場所は、千葉県の茂原カントリー倶楽部。一緒にプレーしたのは青木功プロである。

 トランプ氏は、青木プロの大ファンなのだ。ニューヨークの不動産王時代、1980年のメジャートーナメント「全米オープン」で、帝王ジャック・ニクラウスと死闘を演じたとき(2位)、83年の「ハワイアン・オープン」で最終ホールの第2打をチップインイーグルして逆転優勝したときも、テレビ観戦していたというのだ。

 安倍首相が2017年2月、米フロリダ州にあるトランプ氏の別荘「マール・アラーゴ」を訪れて初めてプレーした際のゴルフ談議から、今回、両首脳と「世界のアオキ」のプレーが実現したのである。

 安倍、トランプ両氏は先月27日も、ワシントンDC郊外のトランプ・ナショナル・ゴルフクラブでプレーしている。

 ちょっとした、エピソードを紹介したい。

 ポトマック川沿いにあるためか、当日は強風が吹き荒れて、お世辞にもゴルフ日和と言えなかった。

 それでもゴルフ大好きの安倍、トランプ両首脳は強行した。2人に続いて、麻生太郎副総理兼財務相、杉山晋輔駐米大使、ミック・マルバニー大統領首席補佐官代行、ウィリアム・ハガティ駐日大使の組もスタートした。

 両首脳は最後までラウンドしたが、続く4人組は「こんな天気では、とてもやっていられない」と、プレー半ばでギブアップしたというのだ。日本側の収穫は、シングルプレーヤーの麻生氏が、マルバニー氏は1ラウンド70前後で回るプロ級の腕前だと看破したことだった。

 後日談がある。ハガティ氏が今回のプレーに同伴したいと希望したが、却下されたのだ。安倍、トランプ、青木3氏だけのゴルフにすると、安倍首相が決めたというのである。

 3氏のスコアは、どうやら「国家機密」であり、筆者をしても知ることができなかった。

 では、プレー中にどのようなことを話していたのか。

 4月のプレーは、まさに「テタテ会談」である。通訳の高尾直総合外交政策局総務課首席事務官の出番となり、米朝・日朝・日露交渉について踏み込んだ話し合いだった。

 今回は、懸案の日米貿易交渉が、茂木敏充経済再生相と、ロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表会談の奏功によって危機は回避され、和気あいあいだったという。

 グリーン会談を軽視すべきではない。これもまた有効な外交ツール(武器)なのだ。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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