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変化するマカオのホテル 埋め立て地には「外資系」林立、素泊まりの格安宿も

★変化を続けるマカオ(4)

 ラスベガスをはじめとする外資系巨大カジノが参入したことで、マカオにはさまざまな変化が起きている。その中でも、一目で違いがわかるのがホテルである。

 【写真(1)】はコタイ地区に建設された外資系ホテルである。コタイ地区とはコロアネ島とタイパ島の間を埋め立てた場所。そこに作られたカジノ通りは、ラスベガスのカジノ密集地にちなんでコタイ・ストリップと名付けられている。その名の通り、現在はラスベガスを思わせる巨大ホテルが軒を連ねている。

 値段はシーズンによって変動するが、基本的に1泊何万円もするようなものばかりで、いわゆる富裕層がターゲットだ。

 写真だけではわかりづらいが、一つひとつがあまりに大きいため、ホテルからホテルに移動するにもかなり歩かないとならない。また、どれも入り口が奥に引っ込んでいるため、ドア・トゥ・ドアだと何分もかかる。

 むろん、マカオ在来の大きめのホテルもあるにはあるが、外資系を「象」だとすれば在来ホテルはせいぜい「犬」で、大きいといっても限度がある。

 そもそもマカオのホテルはこぢんまりとしたものが多かった。1990年代から2000年代にかけて、ぼくが利用していたのもそんなホテルが多かった。なるべく長い日数を滞在したいという思いもあり、廉価で泊まれる庶民のホテルを選んでいた。

 【写真(2)】はマカオ半島にある素泊まりのホテルだ。たまに利用したが、値段は1泊だいたい100パタカ(約1400円)。写真は2008年にちょっと高めの130パタカ(約1800円)で泊まったときのもの。

 いま130パタカと言ったが、写真では入り口に「$30」と書いてある。なぜかというと、貼り付けてあった$130の「1」が落ち、どこかに飛んでいってしまったからだ。こんな時、表に$30と書いてあるんだから30パタカで泊まらせろなんて因縁をつける人はいない。そういう人は最初からこんなホテルにはやってこないからだ。

 外資系巨大ホテルは、基本的に西洋の高級ホテルと同じだと思っていただいて構わないが、こちらのホテルはシングルのビジネスホテルよりちょっと狭いくらい。トイレとシャワーは共同で、端的に言えば昔のシェアハウス。学生時代にアパート暮らしを経験した人なら懐かしく思うかもしれない。

 気になるのはやっぱりセキュリティー面だが、それについてもあまり不安はなかった。ぼくが宿泊した際、中国からやってきた1人旅の女性が隣の部屋にいた。実にかわいらしく、カジノをやめて一緒に観光したくなるほどで、年齢は22歳だった。そんな女性が1人で泊まっていたことからも、危険ではないことが十分わかったし、利用者はほとんどが普通の観光客で、危なそうな人は見かけなかった。

 ちなみに、何で彼女の年齢を知っているかというと、話しかけて本人から直接聞いたからだが、ということは、宿泊者の中で一番危険だったのはぼくかもしれない…。(作家・松井政就)

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