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「タトゥーNG」問題 温泉施設は「マナーの善し悪し」で判断してみては?

 今年9月から開催されるラグビーのワールドカップや来年の東京五輪・パラリンピックに向けて、以前から続いていた温泉施設などでの「タトゥーお断り」が議論されているんだそうだ。観戦のために日本に来る外国人観光客の増加が見込めるけど、タトゥーを入れている人が多いかもしれないから、変わらずNGとするべきかどうかということだね。

 温泉は日本食などと並んで、外国人にとって人気の分野だ。最近では「タトゥーOK」の施設を紹介するサイトもあったりと多様化してきているし、さすがにタトゥーがあるからという理由だけで全員をお断りするのは無理があるかもしれない。タトゥーを入れている欧米のスポーツ選手やアーティストにしたって、別に誰かを威嚇したり怖がらせようとしているわけじゃないからね。

 そもそも施設側がタトゥーや入れ墨をNGにしているのは、暴力団対策と他のお客さんとのトラブル回避が目的だ。暴力団というと、入れ墨の代名詞みたいな人たちだし、怖がる人も多いからね。

 法律なりで「入場を制限してはいけない」と決められているワケじゃないし、基本的に判断は各施設に委ねられているんだそうだ。それじゃあ、おおっぴらに「オールOK」とはできないだろう。まあ黙認している所はあるのかもしれないが。入浴時間を一般客とずらすというのも、よく聞く話だよね。

 日本は昔から入れ墨の風習があったと推測されていて、別に反社会的な勢力の象徴というわけじゃないんだけどね。「一心太助」とか「遠山の金さん」みたいに、入れ墨ありの人気時代劇ヒーローだっている。

 ボクとしてはタトゥーよりもマナーを重要視するべきだと思っている。タトゥーがあろうとなかろうと、マナーを守らない人の方が、施設にとっても他のお客にとっても迷惑だしトラブルのもとだよ。「マナーの善し悪し」で判断するという方針で統一するっていうのはどうかな?

 外国人頼みが過ぎると、それまで常連だった日本人が遠ざかってしまうという懸念はある。外国人観光客が大幅に増加している京都では、地元住民がバスに乗れないといったトラブルも起きているらしい。

 まあ、タトゥーでいうと、ひょっとしたら温泉施設よりもゴルフ場の方が制限が厳しいんじゃないかな。タトゥーはおろか、女性への会員権もOKしていないゴルフ場だってあるんだから。

 ■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。著書多数、最新刊は「大炎上」(扶桑社新書)。

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