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「国公立大に合格者の多い学校」ランク 一般入試志願者8年ぶり増加

 今週は国公立大に合格者の多い学校ランクを紹介したい。

 今年の国公立大一般入試志願者は、8年ぶりに増加に転じた。0・9%増だった。これまでは人気は高いが減少していた。予備校の入試担当者は「東大が後期試験を廃止しましたが、多くの大学で後期をやめ、推薦入試やAO入試に代え、一般入試の志願者数は減少していました。今年は5教科合計の平均点が文系、理系とも10点以上アップしたことで強気になり、志願者が増えたとみられます。ただ、国立大は微減、公立大が3・1%増で、国立より比較的入りやすい公立大が狙われ、安全志向は強かったようです」という。

 その国公立大にもっとも合格者が多かったのが熊本の340人、2位が同じく熊本県の済々黌で333人だった。熊本の高校が1位、2位を独占した。熊本の内訳は熊本大80人、九州大60人、東大12人、京大17人などだ。熊本は医学部に強いことでも知られ、この国公立大合格者の46人が医学部だ。熊本大医学部は26人合格でトップだった。済々黌の内訳は熊本大103人でトップ、九州大51人、熊本県立大18人などだ。

 3位は開成。東大合格者が186人で、全合格者の半数以上を占める。開成も医学部・理III合格者が多く全体の21%を占めた。医学部合格者は千葉大13人、東大10人、東京医科歯科大9人、東北大8人などだ。4位は東海と加古川東だ。東海も国公立大医学部合格者が116人とトップで、全合格者の35%を占める。名古屋大合格者は57人だが、その内29人が医学部。名古屋市立大はトップの29人合格だが、その内の22人が医学部だ。

 表を見ると、地方公立高の強さが際立っている。塾の講師は「地方のトップ校では国公立大志向が強く、大都市圏では有力私立大があり、それほど国公立志向は強くないことも差になっています。それと合格者が多いということは卒業生が多いことにつながりますから、比較的小規模の中高一貫校は少なくなっているのでは」という。

 確かに表中の高校の卒業生数はいずれも350人を超え、金沢泉丘は500人を超えている。規模の差も合格者数の差になっているようだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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