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韓国で発言する対日首席説教屋…鳩山由紀夫氏の頭に「日本の国益」なし! 発端は「なれあい土下座」

 「日本は(いわゆる『元徴用工』に関する)確定判決文に従って賠償に応じるべきだ」

 いまさら韓国の政治家が、こう主張したところで、日本人は誰も驚くまい。慰安婦問題について、「相手国が『これ以上やらなくてもいい』というときまで、心から繰り返し謝罪しなければならない」と説教してきたところで、多くの日本人は「まだ言っているの?」ぐらいにしか思わない。

 しかし、韓国でこう発言しているのは、あの「悪夢の民主党政権」を誕生させた鳩山由紀夫元首相だ。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「頭の中は北朝鮮だけ」「北の首席スポークスマン」と揶揄(やゆ)されているが、鳩山氏はさしずめ、「頭の中は“韓益”だけ」「韓国で発言する対日首席説教屋」だろうか。

 冒頭に紹介したのは今月の発言だが、彼はここ5年ほど、韓国に行き講演する度に、ほとんど同じ趣旨を述べている。

 いわゆる徴用工問題に関して言えば、日本の裁判所は、まったく同じ原告人の同じ訴えを棄却している。

 鳩山氏に問いたい。日本の裁判所の判決をまったく無視して、韓国の裁判所の判決に従えという論拠は何なのだ。

 彼の「韓国行脚」が一躍クローズアップされたのは、2015年8月、ソウル・西大門(ソデムン)刑務所跡の博物館を訪問した際、土下座して“日本人の罪”をわびたことだった。

 博物館の展示が最たる誇張・歪曲(わいきょく)であることは、すでにさまざまな識者が指摘している。が、彼は展示物を見て出てくると、心を打たれたかのようにひざまずき土下座した。

 もっとも、その時の映像を見れば、ひざまずく場所に、あらかじめマットが敷いてあったことが分かる。

 博物館を出たら、ここで土下座するというシナリオが、韓国の報道陣に知らされていたから、韓国のカメラマンは、そこで構えていたのだろう。

 一枚のマットが語ってくれる「なれあい土下座」の傍証だ。

 韓国紙の報道を追えば、それ以降、彼は2度、土下座している。うち1度は膝立ちして話しながら頭を下げただけのようだが、韓国紙にすれば「日本の良識派政治家がまた土下座」でいい。彼も、それで構わないはずだ。

 鳩山氏は韓国の地に立って、「道徳も国際的視野もない日本人」に対して、毎度毎度、上から目線の説教を垂れているつもりなのだろう。

 その度に、韓国メディアは「日本の良識的政治家である」といった形容詞を付して報じる。彼としては、とても気分が良いのかもしれない。

 しかし、日本のメディアは、彼の韓国での言動など、よほどの節目でないと報じない。それも冷ややかなタッチで…。

 つまり、彼が韓国で何を言おうと、日本人を感化する効果はない。

 その半面、韓国人には大きな影響をもたらしている。韓国メディアの日ごろの報道とかみ合って、「日本には鳩山氏のような“良識派”が多数いて“反天皇の安倍独裁政権”と闘っている」というトンデモ幻想を拡大しているのだ。

 「韓国で発言する対日首席説教屋」は、おそらく普通の日本人にとっては不愉快極まりない存在だ。だが、韓国人の対日認識を混乱させ、日本への間違った対応を誘導しているという視点から見直すと、鳩山氏は余人をもって代えがたい人材なのかもしれない。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。著書・共著に『悪韓論』(新潮新書)、『崩韓論』(飛鳥新社)、『韓国リスク』(産経新聞出版)など多数。

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