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【有本香の以読制毒】期待外れだった党首討論… 憲法論議を嫌がる国会議員はバッジ外すべき (1/2ページ)

 19日、通常国会最終盤のハイライトかと期待された党首討論が行われた。が、結果は期待外れ。

 野党党首らはそろいもそろって、「モリカケ」に代わる新たなオモチャ「老後資金2000万円問題」に夢中になるあまり、国家の針路をめぐっての火花散る大論戦と程遠い、お粗末さを国民に露呈した。今ごろ、安倍晋三首相と与党はほくそ笑んでいることだろう。

 本コラムでも繰り返し言ってきたが、政権と与党の揚げ足取りに興じるだけの、こんな野党ではダメだ。なぜ、彼、彼女らは今まさに、わが国に降り掛かっている国難、危機を切実に感じることができないのか。その危機感、切迫感を政権にぶつけ、国民に新たな選択肢を見せることができないのか。

 これについては、マスメディアも同様、同罪だ。

 野党の政治家らが、「モリカケ」や「2000万円」に依存するのは、それで騒いでさえいればマスメディアのアシストが得られるという甘えがあるからだ。運が良ければ政策などロクになくとも、選挙に大勝することさえ可能となるからだ。

 ダメなのは野党とメディアだけではない。昨年から今年の国会では、自民党も、支持者、国民を大いにがっかりさせた。

 特に、憲法審査会が事実上開かれず、憲法論議がまったく前に進まなかったことへの失望は、自民党支持者ならずとも強い。同審査会が設置されて13年が過ぎ、与党は史上初、衆参両院で憲法改正発議に足る3分の2の議席を有している。それでも一向に進まない。

 昨年秋、自民党の有力議員らは「臨時国会では時間が足りないから、来年の通常国会で憲法論議をする」と口をそろえていたが、その口約束は果たされないまま会期末を迎えている。

 「憲法論議は、他の法案審議の何倍も慎重に、全会派の理解を得ながら進める必要がある。さもなければ、国民投票の際に『強引に進めた』というそしりを受け、内容の是非以前のところで否決されてしまう」

 与党幹部らは「進まない」理由をこう釈明する。

 言い訳はもはや聞き飽きた。国の最高法規を議論するという、最も国会議員冥利に尽きることに及び腰でいるのなら、誰であろうが改選時には潔くバッジを外してもらいたい。

 だが、われわれ国民も、そう愚痴ってばかりもいられない。

 世界は激しく変化し、産業構造も大きく変わるなか、日本の少子高齢化は止まらない。しかし、その激流を生き抜き、先人から受け継いだこの日本を子孫に残さなければならない。占領時代の憲法に手足を縛られたまま、座して死を待つわけにはいかない。

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