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優勝賞金は女流最高額700万円! 7つ目の新タイトル「ヒューリック杯清麗戦」

 この1月から、新しく始まった女流タイトル戦が「ヒューリック杯清麗戦」である。

 男性棋戦の8つに対し、これで女性の棋戦も7つになった。

 主催する不動産大手のヒューリックは、男性棋戦の棋聖戦にも冠の支援をしているから、男女両方に関係していることになる。

 優勝賞金は、女流棋戦最高の700万円。囲碁の女流棋戦にはあるが、将棋では500万円が最高だった。女流棋戦には序列はないが、最高の契約金、賞金とあって、タイトル戦の第1席に記載される。

 この棋戦の予選システムが面白い。全63人(日本女子プロ将棋協会8人含む)が、6勝通過、2敗失格のルールで、同じ星の人同士で戦って4人に絞り、4人で本戦を戦うというもの。

 タイトル保持者の里見香奈女流四冠と、渡部愛女流王位(いずれも予選開始時)には、最初から1勝のアドバンテージがつけられた。

 このルールだと、本戦に勝ち残るのは容易でなく、2連敗で予選落ちする人がいれば、中澤沙耶女流初段のように、5連勝しながら後を連敗して、予選落ちをした人もいる。

 最終的に勝ち残ったのは、里見、甲斐智美女流五段、中村真梨花女流三段、頼本奈菜女流初段の4人で、全勝通過は中村一人だった。

 この中で頼本は、2017年に女流棋士デビューしたばかりだ。他に惜しくも5勝まで挙げて敗れた棋士に、脇田菜々子女流1級(頼本と同年の生まれで、中澤と同郷)がいて、若い女流の活躍が目立つ。

 特に中澤、脇田は愛知県一宮市の出身で、豊島将之名人と同郷だから、タイトルを取れば大いに注目されるはずだ。

 本戦は6月14日に、甲斐-中村戦が行われ、甲斐が元タイトル保持者の貫禄を見せて、勝ち上がった。

 もう一局の里見-頼本戦は19日に行われ、里見が勝った。

 第一期の今期は、勝ち上がった2人で8月から五番勝負が行われる。初の清麗のタイトルと、賞金700万円を手にするのはどちらか、大いに注目される五番勝負となる。

 ■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

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