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劇的な、そして決定的な写真を撮ること… 激写(昭和50年)

 激写とは、劇的な、そして決定的な写真を撮ること。当時一世を風靡(ふうび)した写真家、篠山紀信が(小学館の雑誌『GORO』に連載した)一連のグラビア写真に冠したタイトルである。

 モデル第1号は山口百恵。その後、15年以上も続いたシリーズには、南沙織、水沢アキなどのアイドルタレントや素人のヌードグラビアなどが掲載され、いろんな意味でお世話になったと感慨深く思い出す読者も多いことだろう。また、主役の紀信が沖縄各地でフォトセッションを重ねた南沙織嬢とめでたく御結婚されたことは有名な話だ。

 この年の主な事件は、「新幹線、岡山-博多間開業で、東京-九州が直結」「ベトナム戦争終結」「エリザベス英女王夫妻来日」「暴走族600人、鎌倉七里ガ浜で乱闘」「東京江戸川区の埋め立て地で、六価クロム汚染問題化」「皇太子夫妻、沖縄を訪問」「沖縄国際海洋博覧会開催」「日本赤軍、クアラルンプールの米・スウェーデン両大使館を占拠」「興人、会社更生法を適用。戦後最大の倒産」「天皇・皇后両陛下、訪米に出発」「『ワタシつくる人ボク食べる人』の即席ラーメンのCM、男女差別と非難され放映中止」など。広島東洋カープが、26年目の初優勝、世間は赤ヘルブームに沸いた。

 もうひとつ思い出すことがある。赤塚不二夫の漫画『天才バカボン』のなかで、生臭いつむじ風とともに高速回転で現れては決定的瞬間を狙うカメラマン、通称カメラ小僧というのがいた。髪形こそ違うが、モデルはどう見ても紀信。ナンセンスギャグだが、当時の彼の勢いを映し出すキャラだった =敬称略(中丸謙一朗)

 〈昭和50(1975)年の流行歌〉 「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」(ダウン・タウン・ブギウギ・バンド)「シクラメンのかほり」(布施明)「我が良き友よ」(かまやつひろし)

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