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日本もようやく韓国に措置 “トランプ流”独自外交が、沈滞していた世界の「新陳代謝」を促す

 ドナルド・トランプ米大統領による、既成概念を無視した独自外交が、世界を動かしている。

 トランプ氏は6月30日、南北軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談し、現職の米大統領として初めて北朝鮮側に足を踏み入れた。

 この前日、トランプ氏はツイッターで、《重要な会議を終えた後、日本から韓国に出発する。正恩氏がこれを見ていたら(南北軍事境界線のある)DMZ(非武装地帯)で握手してあいさつするために会うかもしれない!》と呼びかけた。

 そして、翌日、会談を実現させてしまった。

 電撃会談には次の3つの可能性があると思う。「急な思いつき」か、「以前から水面下で可能性を探っており、前日にサプライズで表明した」「中国が主導権を握ることを阻止するため」だ。

 通常の外交は、官僚が綿密に懸案を調整したうえで、最後に首脳同士が会談し、自国の国益や価値観を守る。だが、ビジネスマン出身のトランプ氏は、まず首脳会談を実現させてしまう。

 米民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、人権を平気で侵害する独裁者(正恩氏)に、トランプ氏が取り入ることが米国の国益を低下させると批判している。

 だが、イヤでも我慢して進めなければならない外交もある。「Hold Your Nose(=鼻をつまんで、臭い中へしぶしぶ進んでいく)」だ。この場合、トップ同士の関係性がカギを握るので、トランプ流は間違っていない。

 トランプ氏は、大阪でのG20(20カ国・地域)首脳会合中、「ロシア疑惑」で関係が冷え込むウラジーミル・プーチン大統領に「選挙に介入するな」と言った。記者殺害事件への関与が指摘されるサウジアラビアのムハンマド皇太子とは中東地域での協力を確認した。

 まさに、「Hold Your Nose」なのだろう。

 トランプ氏の外交手法には側近らも大きな役割を果たしている。マイク・ポンペオ米国務長官や、ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は遠慮せずに意見を言うという。トランプ氏は、保守系ジャーナリストや、安倍晋三首相にも意見を求める。

 トランプ流はメディアに批判されるが、トランプ氏自身も「メディアは国民の敵」と毛嫌いしている。新しい手法は混乱を生むが、よどんだ水をかき回して酸素を送り込むようなもので、沈滞していた国際社会の新陳代謝を促すことになった。

 日本政府は4日から、半導体製造に不可欠な3品目の対韓輸出管理を強化した。「反日」暴挙を続けてきた韓国に、やっと発動する事実上の制裁といえる。これも、トランプ氏の独自外交が世界の新陳代謝を高めさせた結果ではないか。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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