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日本人を装い慰安婦像にツバ… 韓国内で起きた愚行騒動、あわや「反日材料」に 「国籍詐称者を処罰する国際条約」必要だ

 韓国のお笑い芸人はテレビで「悪いことをしたときは日本人と言うのだよ」とやって、大喝采を浴びた。韓国とは、そういう国だ。第三国で悪事を働いた韓国人が「自分は日本人だ」と国籍を詐称した事例はヤマほどある。そうした事例に日本の外務省が有効な対応策を講じていないのは大問題だが、今度は韓国内で悪事を働いた韓国人が日本人を装う騒ぎがあった。

 ソウル近郊の京畿道(キョンギド)安山(アンサン)市の駅前広場にある慰安婦像に6日午前0時ごろ、男4人がツバを吐きかけた。止めに入った人に向かって、1人の男が日本語で“朝鮮人の悪口”を言って引き揚げたというのだ。

 「反日大好き」の中央日報が早速、「日本人と推定される男が少女像(筆者注=慰安婦像のこと)に唾吐いた」と報じた(2019年7月6日)。文在寅(ムン・ジェイン)政権になって、怠慢の度を増した警察がすぐに出動したというから、「慰安婦様関連」は特別扱いなのだろう。

 すぐに4人は特定された。全員が韓国人だった。中央日報は素早く6日の記事を保存・検索用のサイトから削除した。そして、「少女像に唾を吐いた日本人? 全員韓国人だった」(7日)と報じた。

 「日本語を話せたので制止する市民に日本語を使った」と男は供述したという。この騒ぎは、さまざまな角度からの切り口がある。

 1つは、悪事を働いたときの「日本人詐称」が、海外ではなく韓国国内でも行われているという事実だ。通報した市民が「男は日本人」と主張したのは、下手な日本語でも韓国人を簡単にダマせるということだ。

 2つ目は、男たちの素性が特定されなかったなら、この騒ぎは「日本人による慰安婦像テロ事件」などと命名されて、「日本人=悪人」説を補強する材料になっていたことだ。

 3つ目は、慰安婦像を「うっとうしい存在」と見る層が存在することを示唆することだ。男たちは、見つかり止められたので日本語を使ったが、見つからなければ自分たちの「唾かけ」を動画に収めて立ち去るはずだった。その動画をアップして、下手な日本語を使ったら、すぐに日本語の達人たちから「日本人ではない」と指摘されるから無音声の動画だろう。

 となると、彼らの本来の目的は「慰安婦像を貶めること」だったのではないかと推定できる。

 4つ目は、韓国の警察が男たちを、像の管理者や慰安婦に対する「侮辱罪」に当たるとこじつけている点だ。

 かつて日本大使館前の像に「竹島は日本領」と書いた装飾杭を縛り付けた日本人を、韓国検察は「名誉毀損(きそん)罪」で告訴した。民間団体が設置した像に触れたら、「名誉毀損罪」か「侮辱罪」。韓国の公的機関内部では、慰安婦像を本尊とする反日教が、ますます猛威を振るっているのだろう。

 それにしても、大問題は韓国人による第三国での国籍詐称だ。私は、日本国政府が「悪意ある国籍詐称者を処罰する国際条約」を提唱するよう願ってやまない。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。著書・共著に『悪韓論』(新潮新書)、『崩韓論』(飛鳥新社)、『韓国リスク』(産経新聞出版)など多数。

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