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自家栽培はロシアの伝統

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆様!

 ウラル地方の短い夏は、私たちに様々な果物や野菜の選択肢を与えてくれます。そして、多くの人々が自分の庭でそれらの食物を育てます。

 広大な国に暮らすロシア人の自家栽培は、珍しいことではありません。彼らは自宅、またはダーチャと呼ばれる別荘の庭で、トマトやタマネギ、ニンジンなどの野菜からリンゴやラズベリーまでの果物を栽培します。

 特に、ジャガイモの自家栽培に関しては、自給率がロシア全世帯の80%以上と言われているほどで、多くの人々が、秋の初めにジャガイモを収穫して、地下室またはガレージに置いて、次の夏まで保存して食べます。

 自給率で思い出すのは祖母のことです。

 私が子供の頃、祖母は夏になると毎日森に行き、野生のイチゴとキノコを集めていました。そして、私たち姉妹が夏休みに祖母の家に遊びに行くと、彼女は森から取ってきたおいしいマッシュルームでミルク煮を作ってくれました。

 現代の私たち若者は、森の中に生えている何が食用になるのか、さっぱりわかりませんが、当時祖母に尋ねると、ソビエト時代は郊外に住む大抵の人は森で取れる食物の種類や特性を知っていたそうです。

 それから、冬の間、何でも漬けるのも多くのロシア市民にとっては伝統です。きゅうり、トマト、ピーマン、キノコ、ザワークラウトなどなど。変わったところでは、リンゴさえ漬ける人がいます(笑)。

 私の母が言うには、ソビエト時代にはスイカの塩漬けもあったそうです。

 スイカと言えば、メロンと共にロシア人の夏の定番です。私たちは、この時期頻繁に10キロ以上する大きなスイカやメロンを買います。これらの果物は、主にクラスノダールやアブハジアなどの黒海沿岸地方からエカテリンブルグにやってきます。

 さすがに、寒いウラル地方でスイカやメロンまでは自家栽培できません(笑)。

 このように、自家栽培はソビエト時代からの伝統でもありますが、それ以外にも、ここ数年のロシア経済の落ち込みと欧米による経済制裁も相まって、物価上昇と共に果物や野菜の値段もますます高騰している、という事情もありますので、余計に人々は自家栽培に励むのです。

 では、ダフストレーチ(また会いましょう)!

 ■ジュリア・ミント 1994年ロシア連邦バシコルトスタン共和国生まれ。エカテリンブルクの医科大を経て、現在は大学院で眼科学を専攻する傍ら、日本人コンポーザーTAMAKIと共にノーザンスタイル・ダンスミュージック・ユニット“Crystal Mint”を結成。シンガーとして、主にヨーロッパで活動中。特技は英語、腕立て伏せ。

Instagram : https://www.instagram.com/crystalmintmusic/

Website : https://crystalmint.info/

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