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ゴーン被告の逃走劇“内幕” 「父が自由の身になる」3カ月前に娘が話す 出国ルートの詳細も明らかに

 日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)=会社法違反(特別背任)罪などで起訴=がレバノンに逃走した事件で、日本からの出国ルートの詳細が明らかになった。10~15人程度のチームで入念に下見し、新幹線やタクシーも使った大胆な犯行。ただ、「37億円」の巨額資金を費やし、世界的経営者としての信頼も完全失墜させるなど代償は極めて大きい。

 「父が自由の身になる」。ゴーン被告の娘は2~3カ月前、家族ぐるみの親しい友人にこう話していた。逃亡が3カ月前から計画されていたとするロイター通信の報道とも時期が一致する。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は、逃亡計画には元グリーンベレーを含む多国籍の10~15人程度のチームが関与したと報じた。チームは20回以上来日して国内の少なくとも10の空港を下見。関西国際空港のプライベートジェット機のターミナルは人が少なく、大型の荷物が検査機に入らないことを把握していたという。

 昨年12月6日と逃走直前の同月27日、ゴーン被告は東京都港区にある行きつけの焼き鳥店を訪れたとFNNが報じた。

 29日午後2時半ごろ、港区の住宅を1人で外出。六本木のホテルで米国籍の男性2人と合流し、午後4時半ごろにJR品川駅にいた3人は東海道新幹線で新大阪駅へ。ゴーン被告は帽子やマスクを着用していたが、大がかりな変装はしていなかったという。

 午後7時半ごろに新大阪駅からタクシーで関空近くのホテルに入る。付き添いの2人は午後10時半ごろ、音響機器を入れる大型の箱2つとともにホテルを出たが、ゴーン被告の姿はなかった。2人は関空で米国籍のパスポートを提示し、プライベートジェット機へ乗り込んだ。箱の1つに潜んでいたゴーン被告ともに同機は午後11時10分に離陸した。

 ルドリアン仏外相は6日、ゴーン被告のレバノン入国に「私が知る限り(フランスのパスポートは)使われていない」と述べた。

 ゴーン被告は保釈保証金15億円を捨てたほか、逃走にも2000万ドル(約22億円)の費用がかかったとされる。

 事件について無罪を主張しているゴーン被告だが、カネにものをいわせて日本の法律を踏みにじる逃げ方をしたことで、経営者としてのコンプライアンス(法令順守)精神が欠落していることも世界にさらけ出した。

 米フォックスビジネスによると、ゴーン被告は8日に予定している記者会見で、事件はルノーとの合弁を考えていた被告を日産から追い出すクーデターだと主張し、関与した日本政府関係者の実名を明かす意向だというが、信用されるだろうか。

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