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【日本の選択】安倍首相、崖っぷち! 新型肺炎、ぬるすぎる日本の対応 もし中国への“忖度”が原因なら「国家の危機」だ! (1/2ページ)

 中国発の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本政府が危機管理の正念場に立たされている。船内感染が拡大したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での対応は世界各国が批判しており、入国を拒否する対象地域が限定されていることにも疑問が投げかけられている。まさか、訪日中国人のインバウンド需要や、習近平国家主席の「国賓」来日への配慮でもあるのか。中国本土では18日朝時点で、新型肺炎(COVID19)の感染者は7万2000人以上、死者は計1863人となったが、この地獄を日本で現出させてはならない。新進気鋭の政治学者、岩田温氏が連載「日本の選択」で切り込んだ。

 あまりに悠長に事を構えすぎているのではないか。中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスへの日本政府の反応は、拙劣と言わざるを得ない。何よりも初動の段階で、判断を誤っていたとしか思えない。

 「人から人への感染は確認されていない」「感染力は高くない」など、中国側の情報をうのみにして、水際作戦が機能していないように思えた。

 いまだに日本政府は、入国を拒否する外国人の対象地域を、湖北省と同浙江省に限定している(=入国申請前の14日以内に、両省に滞在歴がある外国人と、両省で発行されたパスポートを所持する外国人)。米国やオーストラリア、ニュージーランド、シンガポールなどが「中国全土」にしていることと比較すると、いかにも手ぬるい印象を受ける。

 もちろん、過度な混乱をもたらすような恐怖感を国民に植え付けることは避けるべきだ。だが、新型肺炎に対し、より早い段階で断固とした対応策を講じていれば、ここまで日本国内で感染が拡散することにならなかったのではないか。恐らく、多くの国民がそう感じているはずだ。

 その結果が、報道各社の世論調査で、安倍内閣の支持率急落につながったのではないだろうか。

 「保守主義の始祖」として知られる英国の政治思想家、エドマンド・バークは著書『フランス革命の省察』の中で次のように喝破した。

 「安全さによりかかり過ぎて身の破滅を招くよりは、不安におろおろし過ぎて軽蔑される方がまだましです」

 フランス革命の影響が英国に及ぶことを警戒しての叙述だったが、今回の日本政府の遅緩極まりない対応を見ながら、バークの言葉を思い出さずにはいられなかった。

 横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内で感染が広がっていることにも、世界各国から批判が出ている。

 それにしても、なぜ日本政府は迅速な対応を取れなかったのか。

 側聞するところによれば、中国人観光客が激減すれば、経済的な損失を招くことを政府は恐れていたという。確かに、中国人観光客による経済効果が重要との考え方は理解できる。とりわけ観光地の人々からすれば、中国人観光客が激減することは生活に直結するだろう。中国に進出している日本企業への悪影響も懸念したのかもしれない。

 しかし、そうした経済効果を求めるために、国民の生命や健康が損なわれては、本末転倒も甚だしい。国民の生命・健康以上に経済活動を重視するような不道徳な国家であってはならない。

 また、これはあくまで筆者の邪推に過ぎないのだが、今春「国賓」として招聘(しょうへい)予定の習主席の機嫌を損ねたくなかったのではないだろうか。

 そもそも、習氏が「国賓」として天皇陛下と会見すること自体に問題がある。中国共産党によるウイグルなどでの人権侵害は言うまでもないが、沖縄県・尖閣諸島周辺海域を中国海警局の公船が連日のように侵入している。国家元首が国賓として招かれる国が取るべき行動とは思えぬほど、常軌を逸した行いである。

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