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アメリカ旅行前の大変なビザ申請

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 皆さまもご存じの通り、わが国とアメリカの関係は残念ながらあまり良好とはいえませんが、それは今に始まった話ではありません(笑)。

 とはいえ、機会があれば一度アメリカを見てみたい、と思うロシア人は少なくないと思います。

 しかし、ロシア人にとってのアメリカ旅行は、観光ビザ取得が困難な旅行先のひとつで、ビザ取得の煩わしさは、こちらで人気のイタリアやフランスなどのEU諸国の比ではありません。

 まず、アメリカ政府大使館のロシア語のウェブサイトに行き、160ドルのビザ申請料金をクレジットカードで支払い、オンラインの申請フォームから自分に関する情報を入力して送信し、ロシア国内のアメリカ領事館で行われる面接の連絡を待ちます。

 現在はモスクワ、エカテリンブルク、ウラジオストクの3都市にアメリカ領事館があります。

 面接の待ち時間はモスクワ300日、エカテリンブルク70日、ウラジオストク30日が目安といわれ、あまりにも待ち時間が長いために、わざわざポーランドやバルト3国などへ行き、現地のアメリカ領事館でビザの申請をする人もいます。

 そして、ようやく面接までたどり着いた人々は、今度はロシア語を話すアメリカ領事館職員から質問の洗礼を受けることになります。

 この面接で、アメリカに住んでいる友人がいる人やアメリカ人の知り合いがたくさんいる人、英語を流ちょうに話す人や、あまり海外旅行をしたことがない人などは観光目的以外での渡航を疑われ、ビザを却下されることがある、といわれています。

 その上、面接に合格しても、アメリカの観光ビザのスタンプが押された本人のパスポートが送り返されて来るまで30日程度かかりますので、申請者がやっとアメリカ行きの航空券を手配する頃には、途方もない時間が経過してしまっている場合があります。

 それは、アメリカの競技会に参加しようとしたエカテリンブルクのあるスポーツチームが、数カ月前から旅行の準備をした上に航空券まで事前購入していたにもかかわらず、やっと彼らがビザを取得したときには競技会はすでに終了していた、というような笑えない事例になってしまうことでもあります。

 このように、こちらではアメリカに旅行すること自体が一種の冒険なのですが、おそらくアメリカ人もロシアへ旅行する場合は同じような気持ちでしょう(笑)。

 ■ジュリア・ミント 1994年ロシア連邦バシコルトスタン共和国生まれ。エカテリンブルクの医科大を経て、現在は大学院で眼科学を専攻する傍ら、日本人コンポーザーTAMAKIと共にノーザンスタイル・ダンスミュージック・ユニット“Crystal Mint”を結成。シンガーとして、主にヨーロッパで活動中。特技は英語、腕立て伏せ。(crystalmint.info)

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