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「ウイルスばらまいてやる!」街は大パニックに…コロナ感染男の“罪と罰” 弁護士「確信犯なら暴行罪」

 「万死に値する」とはこのことだろう。愛知県蒲郡市で新型コロナウイルスに感染したと通知を受けた50代の男が、「ウイルスをばらまいてやる」と外出し、飲食店をはしご酒していた。確信犯といえる暴挙だが、警察が防護服で出動するなど街は大パニックに陥った。中年男の軽はずみな「罪」の先には、きつい「罰」が待っている。

 県豊川保健所や蒲郡市によると、男は4日夜、タクシーを使うなどして市内の飲食店2店を訪問。うち1店の店員が「コロナウイルスをばらまいていてやる」との男の発言を聞き、保健所に通報した。

 保健所職員が接触者に連絡するとともに、店舗内などを消毒したほか、県警蒲郡署員が防護服を着て出動するなど対応に追われた。

 男は4人家族。同居する両親が発熱や呼吸困難を訴えて2日に入院、3日に感染が確認されていた。男は4日に遺伝子検査で陽性と判明、自宅待機を指導されていた。

 日本列島が姿の“見えない敵”にさいなまれるなか、冗談で済まされる言動ではない。実際、警察や保健所が出動したばかりでなく、店側も消毒に忙殺されるなど営業に支障をきたした。

 「世の中が蔓延(まんえん)防止に努めている中にあって、とんでもない話だ」と語るのは、元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏。

 「店員らに『感染している』とふざけて話す程度ならば、拘留または科料になる軽犯罪法違反に問われると考えられる。ただ、『ばらまく』などと店員や客に聞こえるように大声で騒いでいるとすれば、威力業務妨害罪に当たる可能性がある」

 男は保健所からの連絡で「陽性」であることを知っており、明らかな確信犯だ。若狭氏は「陽性反応を知りながら、従業員や客につばをかけたり、飛沫などを飛ばした、人の顔に触れたとすれば少なくとも暴行罪。その結果、周囲の人が感染すれば、15年以下の懲役または、50万円以下の罰金となる傷害罪になる可能性がある」と解説した。

 さらに、民事上、店側から損害賠償を求められる可能性も十分にある。今回の場合、例え周辺に影響が出なくても、男にきつい“お灸”を据えるべきだろう。

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