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帰省が危ない!地元に感染リスク “コロナ疎開”に「来るな」の批判殺到

 東京都など都市部で新型コロナウイルスに対する厳戒態勢が続く中、故郷の実家で過ごそうという人は要注意だ。帰省先で感染が確認される事例も発生、自分が感染源となる恐れもあるためだ。一方で感染者の少ない地域への「コロナ疎開」には地元から「来るな」との批判が強まっている。

 小池百合子都知事は平日も在宅勤務や夜間の外出自粛を呼びかけている。週末の自粛要請も少なくとも12日までは続く見通しだ。

 感染が拡大する都市部から故郷へ帰省する動きも増えているが、青森県では、八戸市の実家に滞在していた東京在住の女性に感染が確認された。北海道では米国から帰国した神奈川県在住の30代女性が釧路地方の実家に帰省していたところ感染が確認された。

 イタリアは欧州で最悪規模の9万人以上の感染が確認されているが、都市部の住民が封鎖前に地方へ移動したことから感染が拡大したとの見方も強まっていて、「日本人も帰省を自粛するべきでは」という意見が相次いでいる。

 「絶対に帰省するなとは言わないが、都市部に住んでいたのであれば、症状がなくとも『自分はウイルスに感染しているかもしれない』という意識を持って行動するべきだ」と提言するのは、近畿大学医学部の宮澤正顯教授(ウイルス感染免疫学)。

 具体的にどうするべきか。宮澤氏は「実家に滞在するならば、なるべく自室で過ごすこと。家族と食事するならば、『両手を広げて触れない程度の距離』を保ち、料理は大皿ではなく、個別に取り分けたものを食べる。地元の友人とも再会する機会かもしれないが、飲食店などに集まって食事をしないよう心がけることも大切だ」と話す。

 自粛が息苦しいからか、首都圏を抜けだして比較的感染者の少ない地方で過ごした人も少なくなかったようだ。

 長野県佐久市の柳田清二市長は3月29日にツイッターで、週末に首都圏から長野県への人の移動が増えたとして、「首都圏の皆さんも自宅で過ごしてもらいたい」「自粛要請の趣旨をもう一度考えて下さい」と呼びかけた。

 一方、毎日新聞ニュースサイトが28日に「『感染者がいない場所に逃げてきた』鳥取・島根が隠れた人気に」と題した記事を配信したところ、「地方にウイルスを持ち込むことにつながりかねない」など批判が殺到。見出しを変更したのち、「地方への旅行を勧めるように取られかねない記事内容と見出しでした」とおわびして記事を削除した。

 いつも通りの振る舞いでは命を守れない。

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