「俺コロナ!」愛知で続出のナゼ 大村知事は国に「緊急事態宣言」追加を要請 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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「俺コロナ!」愛知で続出のナゼ 大村知事は国に「緊急事態宣言」追加を要請

 愛知県の大村秀章知事は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府の緊急事態宣言の対象地域に同県を加えるよう国に要請、10日に県独自の緊急事態宣言を出し、県民に外出の自粛を要請する。9日時点の県内の感染者は290人に上るが、ネット上では「俺コロナ」などと感染を自称して混乱をあおる事案が相次いでいることも話題になっている。

 大村氏は2日、政府の専門家会議が新型コロナウイルスの医療提供態勢が逼迫している都府県の一つに愛知県を挙げたことに、「大変迷惑で遺憾だ」と批判していたが、9日の記者会見では「この1週間を見れば、相当厳しい状況であるのは間違いない」と述べた。

 政府は愛知県のほか、京都府も含めて追加発令を視野に入れている。

 その愛知では新型コロナウイルスをめぐる迷惑行為も連日報じられている。名古屋市の銀行で8日、客の男性が「コロナ」などと行員に話し、警察官が駆け付ける騒ぎがあった。7日には同市の地下街で、マッサージ店を訪れた70代ぐらいの男性が従業員に「俺コロナ」と叫んで逃走した。

 愛知県蒲郡市では先月、実際に感染していた同市在住の男性=当時(57)=が「ウイルスをまく」などとして市内の飲食店を利用。男性はその後死亡した。

 名古屋市の家電量販店では、店員らに「俺コロナだよ」と叫んだ会社員の男(42)が威力業務妨害容疑で逮捕。ドラッグストアの女性店員に「俺はコロナだ」と叫んでせきをしたアルバイトの男(49)も逮捕された。

 類似の事件は埼玉県、島根県、栃木県など全国で起きているが、ネット上では「また愛知」と注目されている。

 愛知県内でのコロナ感染の受け止め方について地元記者は「県内では全国的に早い段階で感染者が増えたが、今はむしろ関東などからウイルスが持ち込まれることを警戒する人も多い」と話す。

 筑波大学人間系の原田隆之教授(犯罪心理学)は「県民性と犯罪傾向を絡めるのは難しい」と指摘したうえで、「ニュースに接していれば『俺、コロナ』と軽口をたたくとどういう事態に発展するかわかるはずだ。そうした事案を起こす人は情報に十分触れておらず、現状にそれほど不安を覚えていないのではないか」とみる。

 地域性や県民性より、もっと確かな共通点がある。「俺コロナ」事案の多くは中高年男性が引き起こしていることだ。

 新潟青陵大学の碓井真史教授(社会心理学)は「オヤジギャグのようにちょっとした冗談のつもりの人が多いのではないか。冗談も空気を読み違えばセクハラやパワハラにつながるが、同じことが事件につながっているとも考えられる」との見解を示した。

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