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米政府「コロナ武漢起源説」を検証へ トランプ大統領「ウイルスがどこから来たのかを知っている」

 新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)をめぐり、ドナルド・トランプ米政権が、習近平国家主席率いる中国への責任追及に乗り出しそうだ。複数の米国メディアが、湖北省武漢市にある「中国科学院武漢ウイルス研究所」がウイルスの感染源である可能性が高いと報じたのだ。真実を隠すため、中国政府が偽情報工作まで展開したという報道もある。米政府が検証に着手したという指摘もある。

 「習氏と私は、ウイルスがどこから来たのかを知っている」

 トランプ大統領は先月、ホワイトハウスで国家非常事態を宣言した際、記者団にこう語っていた。

 米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、新型コロナウイルスによる死者は16日、世界全体で14万人を超えた。中でも、米国は世界で唯一、3万人を上回っており、「死のウイルス」への怒りが噴出している。

 こうしたなか、米保守系FOXニュースは15日、武漢市の研究所が新型コロナウイルスを生物兵器としてでなく、米国と同等以上のウイルス研究能力を示そうとして研究していたと報道した。

 患者第1号はコウモリから伝染した研究所職員で、その後、武漢市内に広がったと伝えた。中国政府の初動対応の詳細について報告を受けた複数の情報筋の話という。

 中国政府は感染源が同研究所であることを隠蔽するため、当初、コウモリを扱っていた武漢市内の生鮮市場が感染源であると発表する一方、米国などを標的に偽情報工作を展開したという。

 米CNNテレビも15日、米政府が(ウイルスの感染源を)武漢市の海鮮市場ではなく、同市の研究所だとの仮説を検証していると報じた。

 米AP通信も同日、中国当局が新型コロナウイルスの深刻な脅威を今年1月半ばには認識していたのに、約1週間にわたって対外公表せず、感染拡大を許したことを裏付ける文書を入手したと伝えた。

 ワシントン・ポスト紙は14日、米当局者が2018年に武漢市の「中国科学院武漢ウイルス研究所」を訪問後、研究所が行っていたコウモリのコロナウイルス研究の危険性に警鐘を鳴らす公電を送っていたと伝えた。

 一連の報道が事実ならば、中国共産党政府の責任は免れない。

 中国外務省の趙立堅副報道局長は16日の記者会見で、「世界保健機関(WHO)はウイルスが実験室で作り出された証拠はないとしており、専門家も実験室から漏れたとの説には科学的根拠がないとの認識を示している」と反論した。

 ただ、WHOのテドロス・アダノム事務局長が「中国ベッタリ」なのは周知の事実だ。

 今後、トランプ政権はどう動くのか。

 米国政治に詳しい福井県立大学の島田洋一教授は「共和党の若手有力議員らが早くから『生物兵器説』を主張しており、中国に賠償責任を求める法案も出ている。米政府はまず、研究所からの流出疑惑の検証を求めていくだろう。中国が解明に協力しないなら、中国への関税上乗せなどの話も浮上する。トランプ政権に批判的なCNNやワシントン・ポストも疑惑を報じており、全米がタッグを組んで追及していきそうだ」と語っている。

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