【有本香の以読制毒】「千万人と雖も吾往かん」 高須院長の愛知県・大村知事リコール運動、成立すれば日本の戦後政治に風穴を開ける一大事 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

【有本香の以読制毒】「千万人と雖も吾往かん」 高須院長の愛知県・大村知事リコール運動、成立すれば日本の戦後政治に風穴を開ける一大事 (1/2ページ)

 始まりは6月1日(月曜日)の夕方近く、一本の電話からだった。着信画面を見ると作家の百田尚樹さんだ。

 「急な話なんやけど、明日の午後、高須先生が名古屋で大村知事リコールの記者会見するんやて。有本さん、現地、行かれへんよな」

 夕刊フジでもおなじみの高須克弥院長(=連載『Yes!高須のこれはNo!だぜ』)が、昨年夏の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」の件で、愛知県の大村秀章知事に怒り心頭、リコール(解職請求)を考えておられることは、院長のツイートなどから察していた。

 それにしても急な展開だ。今日の明日。少し調整の時間を…と答えようとすると、それを見透かしたように受話器の向こうから、「(評論家の)竹田恒泰さんは『行く』と即答してくれたで」

 と百田さんが一言。思わず、「わかりました。『私も参ります』と高須先生にお伝えください」と答えていた。

 翌日、会見場に着いてみると、科学者の武田邦彦氏もおられた。高須院長の応援団として、インターネット番組「真相深入り 虎ノ門ニュース」のレギュラー出演者が期せずして顔をそろえた。

 私は会見を取材するつもりで出かけたのだったが、その場の雰囲気に圧され、高須院長と並んでメディアの質問を受ける側に座ることになってしまった。

 会見の様子と、その後1カ月間の高須院長の見事な闘いぶりは夕刊フジでも折に触れ報じられているので、ここではなぞらない。ただ、肝心ないくつかのみ、あえて強調しておきたい。

 まず、都道府県知事のリコールは、過去に例がない。数百万の有権者に「イエス・ノー」を問う知事のリコールは、その運動が惹起(じゃっき)されたことすら例がないのだ。もし成立すれば、史上初、日本の戦後政治に風穴を開ける一大事である。が、その重大性にメディアの皆さまが、いまひとつピンときておられないように見える。

 第2のポイントは、今回の「争点」だ。

 高須院長や私たちが問題視しているのは、端的に言えば、極めて不適切な公共事業であり、税金の使途である。前代未聞のとんでもない公共事業をゴリ押しした大村知事の行政手法を「許せん」と、高須院長は一貫して主張している。

 ところがこれを、あたかも「表現の自由」を認めない偏狭な考えの人々が騒いでいるかのようにミスリードするメディアがあるのは甚だ残念である。

 日本国憲法第一条で、「日本国と日本国民統合の象徴」とされている天皇陛下であられた昭和天皇の写真をバーナーで燃やし、灰を足で踏みつける。良識のある日本国民なら正視に耐えないこの表現でも、私的に行う分には強制的にやめさせることはできない。

 しかし、公金を注ぎ込む公共の場に展示するものとして、ふさわしいと言えるのか。それを改めて愛知県民に問おうというわけだ。

 加えて、昨年10月3日発行の本コラムで書いたとおり、この企画展のプロセスには重大な疑惑がつきまとっている。慰安婦像など、不適切とされそうな作品の存在を「隠して」文化庁に補助金申請したのではないかとの疑惑が完全に払拭されたとは言い難い。一部関係者の証言どおりなら、補助金詐取かとも思えてしまう。

関連ニュース

アクセスランキング