メイドさんの笑顔もアクリル板越し!? コロナ禍で岐路…週末「昼の街」秋葉原ルポ - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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メイドさんの笑顔もアクリル板越し!? コロナ禍で岐路…週末「昼の街」秋葉原ルポ

 新型コロナウイルスの新規感染者が4日連続で200人を突破した東京都。ホストクラブ、キャバクラなど新宿や池袋の「夜の街」でクラスター(感染者集団)が発生したが、秋葉原のメイドカフェでも複数の従業員が感染した。人通りが戻りつつある中、岐路に立たされる週末の「昼の街」を歩いた。

 

 秋葉原で4月から中止されていた日曜の歩行者天国は今月12日から再開を予定していた。あいにくの雨天予報のためこの日は中止となったが、通行人はコロナ禍以前にも近い盛況ぶりだった。

 都内在住の20代男性会社員は「6月ごろから職場でも在宅勤務が終わった。ここのところ感染者数が増えているが、都の説明に以前のような危機感があるのかも微妙だし、職場も在宅勤務を再開しようとしない。マスクや手洗いはしているし、プライベートだけ自粛というのはちょっと…」と複雑な表情だった。

 「電気街」だけでなく、いまや「サブカルチャー街」としても知られる秋葉原では、メイドカフェを中心に忍者、巫女(みこ)、軍服など多様なコンセプトの飲食店が集い、さまざまなコスチュームを着た従業員が街頭に並ぶ風景はアキバ独特の景色だ。

 多くはコロナ禍のため通行人に近づこうとせず、手を振りながら入店を呼びかける程度だったが、中には通行人を積極的に呼び込める従業員もいた。「一部のカフェでは、客から指名を受けていない従業員は外に出て『お散歩』という名目で勧誘に出るよう店側に指示される。勧誘のノルマが設けられている店舗もある」と元メイドカフェ勤務の女性は明かす。

 近くの会社で働く30代の男性会社員は、テレワークと並行して週2~3回の出勤日があるという。「秋葉原は飲食店や家電量販店も多いので、勤務先として気に入っていた。最近はメイドカフェなどが名指しされるようにもなり、寄り道しにくくなった」と漏らす。

 メイドカフェでは感染対策に力を入れている。あるメイドカフェの店内では、従業員と客が向き合うカウンターにアクリル板の仕切りが設けられ、客にもマスク装着や消毒液使用の協力をお願いしていた。従業員は「通行人を勧誘に出てもほとんどは冷やかしに終わるが、それは今までと同じなので気にしていない」と語る。

 店によってはコロナ禍の深刻な影響が出ている。2006年から14年以上営業を続ける秋葉原駅近くの老舗メイドカフェ「シャッツキステ」は、今冬での閉店を発表した。同店のツイッターでは、低価格のサービスと従業員の待遇維持の両立が困難であることが理由としている。

 従業員12人が新型コロナウイルスに感染したメイドカフェ「@ほぉ~むカフェ」秋葉原本店と秋葉原ドンキ店では、濃厚接触者を除く全従業員にもPCR検査を実施。陽性率が緊急事態宣言解除時と同等であり、来店客と従業員への検温やマスク着用の徹底、1時間ごとの消毒などの感染予防策を千代田区が確認したとして、10日から営業再開に踏み切った。

 秋葉原ドンキ店を訪れた40代男性は、「感染者の確認を店名を出して知らせたうえで、検査結果や感染予防策の報告もスムーズだった。対策を徹底した直後で、ある意味一番安全だと思うし、積極的に来店して悪いイメージを払拭したかった」と語っていた。 (内藤怜央)

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